地声が強すぎる、という勘違い

地声が強すぎる。
地声系の筋肉群が強すぎる。
閉鎖筋群や胸骨甲状筋が強すぎる。
声帯の伸展は引っ張り合うバランスが重要ですから、ミックスボイスが出せない一因とも言えます。

では地声が強い人ってどんな人でしょうか?
普通に考えればチェストボイスが強い人ですよね。

しっかりと喉を開いた上で、話し声の音域からバリバリとエッジを鳴らせる人。

あなたはそうですか? 周囲にそんな人がいますか? 
地声系がそこまで発達しているなら、チェストの張り上げから比較的容易に野太いミドルボイスを習得できるはずです。
チェストボイスでの過剰閉鎖が可能ならば、ミドル域の伸展に負けずに「正しく」閉鎖を保つことができるからです。
そしてそんな人、日本人にはなかなかいないと思います。

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声門を閉鎖する手段は、閉鎖筋群の稼動だけではありません。
喉締めとハイラリンクスでも声帯同士をくっつけることはできます。

高音域で閉鎖が緩む感覚を理解できない人は、
声帯のサイズが小さいか、声帯の伸展と喉締めor(and)ハイラリがセットになっている可能性があります。
後者の場合はおそらく無意識の連動だと思うので、現状でそこそこ歌えているほど矯正は難しくなります。

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過去の記事で書いたように、日本語は喉締め言語です。
日常的に喉締めで会話しているから、日本人は閉鎖力も伸展力も弱い人が多いのです。
要するにミックスボイスが習得できない原因は「地声が強すぎる」からではなく「喉締めが深刻」だからです。

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普段から喉締めの人は自分の喉締め発声に気づきません。
周囲もほとんど喉締めですから「高音で詰まる=地声が重い」と思い込んで裏声の練習を始める人が多いです。
またそういう安易な指導をするボイストレーナーも少なくないようです。

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残念ですがそんな人が裏声だけを鍛えたってほぼ無意味です。
多少裏声系が発達したところで、チェスト音域が喉締めのままではミックスボイスの習得まで……。
あまりに遠い。果てしなく遠い男坂で立ち往生しているようなものです。
片手落ち、いえ両手落ちです。その裏声自体も喉締めで出しているケースが多いのではないでしょうか。

先ずチェストより始めよ。
会話音域からしっかりと喉を開かなければ、何も始まりません。
喉を開く、という意識自体が「若干の伸展力」を伴っているはずです。
だから閉鎖筋群が未熟だと伸展に負けて声がまともに出せなくなるのです。

アクビの喉だと普段通りに歌えない?

個人差はありますが、最初はそれで当たり前でしょう。
今までは地声を喉締めで出していたのですから、閉鎖筋群を正しく動かせなくても不思議ではありません。

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ガキ声。オカマ声。ハイラリ。志村ボイス。
ここらへんの特徴を指摘された(自覚している)人は、地声が強すぎるってことはまずないです。
あなたが優先すべきは喉を開くことであって、裏声をこねくって声を軽くすることではありません。
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