真顔で歌える?

ちょっと一緒に歌ってみてください。

A.HY/366日(-5)



高音部やファルセットを出すときに顔をくしゃくしゃにしていませんか?
たいした声も出せていないのに、はっきり言って見苦しいです。
このくらいの音域と声量は真顔で出してください。

真顔で歌う。現代歌唱法の源流たるベルカント唱法の基本です。
……え? そんな基本は聞いたことないって?
私も適当に調べただけなので、実際のところはよくわかりません。
まあ、ベルカントにも色々あるってことで……。

そんなわけで私が推奨している脱力練習はベルカント唱法の理念(?)が元になっています。
強調するところはかなり違いますが、実のところSLSメソッドと似たような点もあると思います。
口をあまり開けずに真顔で歌う。歌唱中は一切表情を変えるな、ということではありません。
その曲あるいはワンフレーズを「真顔でも歌える」ということが重要なのです。

苦しそうに顔を歪めるのはどうしてですか?
パフォーマンスでないのなら、実際に苦しいからではないですか?
どうして苦しいのですか?
喉を締めているからでしょう?

ベルカント唱法の極意は「適度な脱力」と「アクビの喉」だと思います。
真顔で歌うためにはどうしたらいいか……おわかりですよね。しっかりと喉を開いてください。
大口を開けて笑顔を作るのではなく、真顔のまま大きく喉を開くのです。

まぶたを閉じるな、喉を開け!

B.HY/366日(-5)



マイクの使用を前提とするか否か。
同じ人間が同じフレーズを歌って、このくらいの音量差が出ます。
まあ、カラオケでこれをやられても普通にドン引きだと思いますが……。
じゃあこれができたところで一体どうなるのかというと……。

C.HY/366日



こうなります。さすがにこのキーだと真顔では歌えませんけどね。
声帯のサイズが女性並に小さい人なら話は別ですが、一般の男性がCのように歌いたいならまずBができないと難しいはずです。
無理な高音で喉が締まるのは人間の本能とも言えます。
それに対抗するのが過剰なまでに喉を開く意識です。
開ききって、さらに開く。締まりつつある喉を内側からこじ開けるのではなく、喉締めの初動を一切許さないという感覚です。
脱力を突き詰めればピーク音域が上がる。オペラ歌手が比較的スムーズにヘビーメタルを歌える理由だとも思います。
AではCに続きません。ミスマッチに聴こえてもBこそがCの基礎になっているのです。
また、Aのように歌いたい場合でもダイナミクスや安定感を考えれば、Bができるに越したことはありません。

ちょっと苦しいかな、ってレベルの曲を真顔で歌ってみましょう。
余計苦しくなったり、少し楽になったり、なにかしらの発見があるはずです。
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