リップロールの弊害

個人的には声を軽くするというか声を弱くする練習だと思っています。
発声を根本から見直すにあたり、まずはプルプルと試してみましたが……。
あ、こりゃダメだ。たいして知識のない段階でもすぐに気がつきました。
私がリップロールをやった延べ時間は15分にも満たないはずです。
リップロールが本当に発声の基礎で効果的な練習法だというのなら、私は基礎をすっ飛ばしているということになります。
地声が強すぎる人には効果があるかもしれませんが……。
そんな人は日本人には少ないし、効果があったとしても初期の初期の初期の初期の初期だけの話です。
リップロールは声を作る位置が浅いです。まったく浅いです。これが第一にして致命的な弊害です。
リップロールをやたらと推奨しているボイストレーナーは多いですが……。
歌を聴きました? 声に芯がありますか? 上擦った声を出していませんか? 
鼻声ミックスや志村ミックスじゃないですか? その人みたいになりたいですか?

リップロールを快適にできるような弱い呼気と半端な喉の開き方では、少なくとも「私みたい」には歌えないと思います。
第二の弊害はいくつかの過去記事にヒントらしきものを仄めかしています。
これもリカバリーが難しい厄介なモノだとは思うのですが、根拠がないので詳しくは書きません。

リップロールで口周りをリラックスさせたいなら声を出さずにプルプルしてください。
やるとしても短時間。歌う前にチョロっとでいいと思います。

ちなみにタングトリルには特に問題はないと思います。
リップロールよりも呼気は強くなるし、発声感覚もミックスボイスに近いです。
しかしながら発声に必要な筋肉をどうこうする効果は……皆無とは言いませんがあまりに薄いです。
タングトリルが練習として有効なのは、あくまでミックスボイスの感覚を掴むためです。

それでもまあリップロールよりは随分マシなんですが、不思議とタングトリルを推奨しているトレーナーは少ないですよね。
実はタングトリル(巻き舌)ってできない人が結構多いのです。
日本語では使わない要素なので、もしかすると先祖代々巻き舌ができないって人もいるかもしれません。
常識的な人間ならば自分ができないことは生徒に教えられませんからね。
舌や顎の脱力が不十分で強い呼気を一定で吐けない。
そんなボイストレーナーたちの共通点は「声が弱い」です。
ただタングトリルをできるようになったからって声が強くなるわけでもないです。
うーん、ボイトレって奥が深いですね。

ハミングはリップロールやタングトリルとは一線を画します。
私の感覚ではほぼ筋トレなので、実践的で効果も高いのですが……。
重要な基礎練習なのに色々と複雑なので、どう書いても誤解する人が現われると思います。
なので具体的なやり方については、音声通話か対面じゃないと教えられません。
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