発声習熟度チェック:レガート

歌ウマの分水嶺であるレガート唱法……。

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簡単に言えば、喉をしっかりと開いて、フレーズを滑らかに歌うことです。
重要なのは“総合力”。声門閉鎖と呼気圧と喉周りの筋肉群、これらのコントロールの習熟です。

このチェックをクリアできたからといって、レガートができているとは限りません。
しかし普段からレガートで歌っている人にとっては「朝飯前レベル」の難易度です。
レガートの感覚がよくわからない人でも、やってみたら雰囲気が掴めるかも知れません。

クレッシェンド(だんだん強く)は使わずに、起声(声の出し始め)からきっちりと声量を出してください。
丁寧に歌うことを意識すると「喉声を置きに行ってしまう」のは歌ヘタさんのあるあるです。

BUMP OF CHICKEN/カルマ



BUMP OF CHICKEN/カルマ(チェスト弱め)



こんな感じでダラダラっと全部のフレーズを繋げて歌ってみてください。
語尾もいちいち伸ばして、できるだけ「無音状態」を避けるようにしてください。
もちろんノンブレスです。

クリアできない人はたぶん少ないと思います。
ここでレガートの感覚をなんとなく掴んでください。

THE BOOM/島歌



沖縄民謡の雰囲気を少し意識しつつ、無音状態を避けて「二つのフレーズ」を歌ってください。
ブレスは中間点の一回だけ。吸気音が目立ったらアウトです。
できる人はノンブレスで歌っても結構です。

SMAP/世界に一つだけの花



民謡の雰囲気を微妙に引きずりつつ、無音状態を避けて「一つのフレーズ」を歌ってください。
もちろんノンブレスです。肺活量や根性に頼らないでください。





どうでした? クリアできました?
問われているのは総合力なので、何度やっても無理なら「今はまだ無理」ってことです。
色々な要素が揃ってくれば勝手にできてくることでもあるので「今は」それほど気にする必要はありません。

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