喉締め発声

喉締め発声とは


喉締めの定義は様々だと思いますが、

軟口蓋を上げて舌根を下げる。
これが「喉を開いた状態」とするならば……。

軟口蓋を下げて舌根を上げる。
これを以って「喉を締めた状態」とは言い切れないような……。

喉締め発声の特徴


・上擦った聞き苦しい声
・すぐに声が枯れてしまう
・声が側鳴りして響きが少ない
・歌声に意図しないエッジがかかる
・喉、顎、首、肩等に無駄な力が入っている

ここらへんの症状が重なるなら「喉を締めた状態」だと思います。
特に重要なのは「聞き苦しい」と「響きが少ない」でしょうか。
他人からどう聴こえるか、自分で聴いてどう思うか……やはりこれで判断すべきでしょう。

うん。俺は喉締めじゃないな。

喉には負担がないし。高音曲を連続で歌えるし。
こういう場合の「本人の自覚」はあまり参考になりません。
喉締めばかりで歌っていると喉がダメージに鈍感になっている可能性が高いからです。
逆にいつも健康的な歌い方をしていれば、ほんの少し締めただけでも喉に違和感が出ます。

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自分の中の「喉締め」をはっきりと分けるためにも、
喉を開いて歌うことには大きな意味があります。

喉を開いた状態≒リラックス状態
喉を締めた状態≒緊張状態

喉を開いて歌い続けることは「適度な脱力」を身体に叩き込むことでもあります。
脱力がそこそこ身についているのなら、喉締め要素をコントロールすることも可能です。

A.Bruno Mars/Treasure(喉締め)



B.Bruno Mars/Treasure(喉締めニュアンス)



サビ前の「アッ!」や「オッ!」に注意して聴き比べてみてください。
Aはいわゆる【喉締め筋群】が強めに稼動しており「アッ!」以降は声に意図しないエッジがまとわりついています。
いかにも喉に悪そうな音がしてますが、実際に喉が痒くなります。

Bは一瞬だけ呼気を強めて、声帯を前下側に引っ張っています。
こっちの方が「喉締めっぽい声」に聴こえるかもですが、喉への負担は少ないです。

本人に近いのはたぶんA……でも普通の人が真似してると喉を痛める。
Bなら健康的に歌えるけど、力強すぎて軽妙な雰囲気が損なわれる。

うーん……。
痛し痒しですね。

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