俺流アンザッツ:悪声

エッジの目立つガラガラ声は一般的に「悪声」とされがちですが、歌やお芝居では「武器」となり得る立派な個性だと思います。
こういうのはだいたい個人の癖で、閉鎖の具合や声帯の引き方が「ややユニーク」になっているはずです。
その声種を狙って出していない場合は、良くも悪くもアンザッツが偏っていると言えます。

ここでの「悪声」は悪い声ではなくて、悪そうな人の声、悪役の声です。
悪。邪。これも「怒」と同じで、多くの人の喉に欠けている要素だと思います。
エッジのない綺麗な声よりは喉の負担は大きいですが、適度な力みであれば充分健康的だといえます。
ウォーキングとジョギングを比べるようなものですかね。

まあ、ちょっと特殊な練習法ですが……。
ロック系のガナリ声やデスボイスを「まとも」に出したいのなら、試してみる価値はあると思います。

俺の名は



こんな感じで色んな引き方や響かせ方でエッジの混ざった声を出してみてください。
サンプル音源は5分くらい延々と録音したものをカットしまくっています。
呼気と閉鎖の強弱を組み合わせるとパターンはほぼ無限ですが、大まかに分けるとこのくらいって感じです。
野蛮、愚鈍、冷酷、残虐、小悪党、四天王最弱、三段変形……などなど、悪役にも色々あります。
声帯の引き方等は説明しません。自分なりに試行錯誤していくつかの悪役を演じ分けてください。

全部似たような声になる場合でも、喉の使い方が違っているなら問題ありません。
自分の中で発声感覚がきちんと区別できているのなら、そのうちにそれぞれが個性的な声になっていくはずです。
悪声が習熟するということは、眠っていた喉の機能が目覚めているということです。
要素をバランス良く使っていければ、多くの声種に良い影響があると思います。

鳳凰に困ったら雨宮



剛と柔。ガッチガチとカッスカス。
ある意味でミックスボイスの真髄と言えるような……言えないような。
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 Comments

ゆうくんパパ  

いつかあくびの形をキープしなくても自然に開くようになりますか?

2018/02/06 (Tue) 13:23 | REPLY |   

サモエド  

返信

>ゆうくんパパさん

自然に開くとあくびの(出そうな)形になるはずです。
ほぼ無意識、というレベルでも数年かかるかもしれません。
完全に無意識では、たぶん無理だと思います。

2018/02/06 (Tue) 13:59 | REPLY |   

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