正しいチェストボイス

正しいチェストボイスとは


チェストボイス。地声。土台になる声。基礎になる声。
この時点で間違っていると、正しいミドルボイスも正しいヘッドボイスも習得できません。
現象自体はミックスボイスになっていたとしても、あまり上手に聴こえない「癖のあるキモ声」になってしまいます。
ミックスボイスの質を上げようと何年努力しても「どこか微妙な声」からの脱却は難しいと思います。

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そもそも地声に問題があるのですから、基本に立ち返らない限り改善はできません。
最初から、チェストボイスからやり直す必要があるのです。
私がよく使う「基礎」や「基本」という言葉の意味には、この「正しいチェストボイスの習熟」が含まれています。

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チェストボイスを正しく出せている人は10人に1人もいません。
多くの人が自分のチェストボイスを「喉声」か「歌声」か判別できていないということです。
この状態のまま何年練習したところで、未来には「ふりだしに戻る」が待ち受けています。

賽は投げられた。
認めたくはないが、認めなければ先に進めない。

喉締めチェストボイス
基本ができていない
最初からやり直し

で、でも……ミックスボイスはできてる、って言われたし……。

ミックスボイスは誰でも出せますが、制御できなければただの奇声です。
問題なのはクオリティ。歌が上手に聴こえるかどうか、です。
そこに深く関わり、複雑に絡み付いてくるのが「正しいチェストボイス」に他なりません。

現状で自分の声に不満があるのならば、自分のチェストボイスが正しいかどうかを自己判断しないことです。
半年後、三年後、あるいは十年後に、絶望と葛藤の日々が待ち受けているかもしれません。


【正しいチェストボイス】


・喉が充分に開けている
・正しい声門閉鎖ができている
・地声系の筋肉が正しく稼動している
・mid2G付近まで脱力して出せるようになる
・mid2G付近まで力強く出せるようになる
・喉仏はあまり動かない(上手く拮抗している)
・張り上げるとガナリ声になりやすい
・後の引き(裏声系の筋肉)を強めるとミドルボイスになる


【喉締めチェストボイス】


・喉が開けていない
・声門を喉締めで閉じている
・地声成分を喉締めで補っている
・mid2D付近に換声点が残っている
・mid2D付近から声が細くなる
・喉仏はハイラリ傾向(下方向に引けていない)
・張り上げるとキモ裏声になりやすい
・そのままではミドルボイスに繋がらない


正しいチェストボイス出せてますか?

その曲ではわかりません。
その歌い方ではわかりません。
マイクが近すぎてわかりません。

正しいか間違っているか、現時点ではともかく方向性はどうか。
チェストボイスは「変な声」になりにくいので、ミックスボイスの判定よりも難しいです。
ここをおざなりにスルーすると「ふりだしに戻る」に脅えることになるので、私も慎重にならざるを得ない一面があります。
私のレッスンでは真っ先に確かめることであり、その合格者(?)が10人に1人もいないのです。
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