俺流アンザッツ:地声ヘッド

地声感のある力強いヘッドボイスを出す方法です。
声帯を最低でも四方向「前・後・上・下」に意識して引ける人を対象とします。

まずは普通のヘッドボイス。ファルセット強化系です。
ファルセットを声門閉鎖して赤ちゃんの鳴き声を作ります。
声帯を「上⇔下」に満遍なく引いて、声を鼻から上に思いっきり響かせます。
斜めの意識がある人は「前上⇔後下」とかでも結構です。

A.ファルセット→ヘッドボイス



なんとも間抜けな声ですが、一応これが基本、健康的なヘッドボイスってことで。
赤ちゃん≒天使。赤ちゃんの鳴き声はだいたいhiA付近らしいです。
原始反射のハイトーン。誰もが言葉を覚える前に自然と出せていたはずです。
どうしても似たような声が出せないって人は、地声か裏声かあるいは両方が間違っています。

これと対比する形で本題の地声ヘッドは……ええ、そうです。
キーの違いでお気づきの方もいらっしゃるでしょう。
このフレーズは「移民の歌」ではなく「アダムの林檎」なのです。

悪魔の歌には、天使の声が必要です。
天使の声には、戦士の喉が必要です。
戦士の喉を作り上げるのが「正しいチェストボイス」です。

B.地声ヘッド



ヘッドボイスなんて私にとっては全部「キモ声」なんですが、キモいなりにAよりも迫力や凄みがあると思います。
地声を持ち上げているので当たり前なのですが、上方の響きがなるべく出ないような声帯の引き方もしています。
声帯の引き方は「前→後→上」であり「前⇔後⇔上」でもあります。
少し厳密に説明すると伸展の軌跡はおおよそ「シゲルのルーン」を描きます。
もっと細かく知りたい人は個人レッスンの受講を検討してください。

ヘッドボイスの定義に逆らうような、ある意味で異常な声です。
いきなり真似すると危険なので……。

C.地声ヘッド(持ち上げ練習)



こんな感じで徐々に音程を上げて、地声を持ち上げる感覚を掴んでください。
喉を開いて声帯を満遍なく伸展させた上で「前→後→上」と「前⇔後⇔上」です。

目当ての音まで問題なく届いたら、おそるおそる地声成分を……。
チェストボイスを後ろに引く段階「前→後」で……。

残す? 増やす? 入れる? 強める?

D.地声ヘッド(地声成分調節)



チェストが強い人の意識……地声を残す。声門閉鎖を保つ。
チェストが弱い人の意識……地声を入れる。声門閉鎖を強める。

伸展の順序と加減を間違えなければ、結果的に出る声は似たような感じになるはずです。
フレーズ的に持ち上げる暇がない場合は、持ち上げた時の「クライマックス状態」を瞬時に再現する必要があります。

E.スーパーヘッド(瞬発系)



すべての要素が正しければ喉の負担はそこまで大きくないです。
何かが足りない場合は声が出ないだけですが、何かを勘違いしていると……そのうち事故ります。
発声に関する筋肉が発達している人ほど慎重になってください。
くれぐれも持ち上げる「地声の量」を見誤らないように。
あまり欲張らずに「喉六分目」くらいを心がけましょう。
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