正しい裏声

正しい裏声とは


正しい裏声(ファルセット)……違和感のない裏声。キモくない裏声。喉が開けている裏声。
正しいチェストボイスと対になる存在であり、正しいチェストボイスの副産物と言えなくもない要素です。

これもミックスボイスの完成度に深く関わってきますが、結構コツだけで行けちゃうというか……。
レッスンで教えることがなくなるので詳細は書きません。

TK from 凛として時雨/unravel



響きの方向とブレス音に注意です。
こんな感じで裏声(ファルセット)を出してみてください。
自分の声を聴いた時にどう思うかでなんとなく判断ができます。

うわっ! キモッ! ← 明らかに間違っている
うーん……?    ← 微妙に間違っている
まあ、これなら   ← たぶん大丈夫
いけてんじゃん!  ← たぶん間違っている

地声と裏声。チェストボイスとファルセット(≒ヘッドボイス)。
強弱の変化だけで使い分けられる人もいれば、喉のフォームをガラリと変える必要がある人もいます。
油絵と水彩画。それぞれに濃淡があります。
油絵で淡く描く人。水彩で濃く描く人。人それぞれです。

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まあ今さらというか、チェストボイスに関してもそうなんですけど。
男性的でも女性的でもどうでもいいです。人の勝手です。
自分が納得できているのなら、正しいも間違いもないです。
すべての要素が正しい人が優れているというわけでもありません。

3オクターブにも及ぶ特徴のない声が欲しいですか?

癖のない歌手=つまらない歌手

近代的ボイストレーニングの目標は均一化や量産化とも言えます。
ある程度歌えている人はボイトレなんてやめて自分を信じてみるのも良いと思います。
キモイのが好きって人はたくさんいますからね。

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