感情のミックス

ヘロヘロの裏声で愛の告白をする人は珍しいと思います。
情動の抜け落ちた声に、人間の魂が揺さぶられることはまずないでしょう。
人間の感情は複雑怪奇です。喜怒哀楽は混ざり合い、天然色のグラデーションを作ります。
綯い交ぜの感情、雁字搦めのエモーション……。
その時に発する声質は……?

泣き笑い。
苦痛を伴う歓喜。
悲しみを覆い隠す怒り。
暴力性を秘めた優しさ。
恐怖を塗りつぶす殺意。
すべてを含んだような諦念。

自覚はできてもコントロールできないのが感情です。
しかし演技として再現する場合はどうでしょうか。
その時の心情を舞台背景からリアルに想像して表情筋や声帯に伝えてみましょう。

怒りと笑いは表裏一体。闘争本能に近い地声傾向を示します。
喜びと悲しみは表裏一体。防衛本能に近い裏声傾向を示します。
闘争本能と防衛本能も表裏一体です。
それぞれが繋がっているからこそ「混ざる」のです。

実体験から小説を書きます。
有名な小説が映画になります。
映画好きな人が漫画を描きます。
漫画しか読まない人が漫画を描きます。
人気の漫画がアニメやゲームになります。
アニメやゲームにしか興味のない人が小説を書きます。
これを創作物の劣化スパイラルと呼びます。
似たようなことは芸術やファッション、音楽にも起こります。

なるべくなら「現実世界」で泣いたり笑ったり怒ったりして欲しいのですが……。
それが難しい場合はドラマや映画の「名作」と呼ばれるものを参考にしましょう。
アニメはオススメできません。声優さんの演技は「フィクション」を前提としているので、声帯の使い方が偏っていることが多いです。
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