鼻声と鼻腔共鳴の違い

鼻声と鼻腔共鳴


鼻腔共鳴の強い声は「鼻声系」ではありますが、
単純な鼻声とは少し……いや、かなり違います。

鼻が響いている≠鼻に呼気が流入している

鼻腔共鳴を「鼻から息を抜くこと」と定義するのなら、私は鼻腔共鳴自体を否定します。
また「鼻から息を抜く発声」を「ミックスボイス」と定義するのなら、私はミックスボイスを否定します。

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A.米津玄師/アイネクライネ(鼻腔共鳴)



厳密にはあまり良くない発声ですが、喉は最低限開けているし薄いがチェストも入っている。
結果的に鼻が響く歌い方をしているだけなので、鼻を摘んだまま歌っても大きな変化はありません。

B.米津玄師/アイネクライネ(鼻腔共鳴+鼻摘み)



A-B≠鼻腔共鳴

鼻の穴が両方塞がっていても「鼻腔共鳴」にはさほど影響しません。



C.米津玄師/アイネクライネ(鼻声)



鼻や頭だけが中途半端に響いている薄っぺらくて幼稚な声質。
喉締めや口先発声が原因となっているケースがあまりに多いです。
軟口蓋が下りていて、鼻に呼気が流入している。←これを鼻腔共鳴だと思い込んでいる。

蓄膿症や鼻炎を治せば歌は上手くなる!

みたいな宣伝をしているボイストレーナーはおそらくこのタイプ。歌唱力と指導内容はお察しです。
悪い発声の結果として「鼻に頼っている」ので、鼻を摘むともっと酷くなります。

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D.米津玄師/アイネクライネ(鼻声+鼻摘み)



D-C=鼻詰まり

治療や手術をしても根本的な解決にはならないし、
鼻の詰まった歌手なんて別に珍しくもないと思います。



AとCの違いが分からない人は、さすがに独学を諦めた方がいいです。
ちなみに鼻を摘んだまま歌うのは「鼻声判定法」としても「鼻声矯正法」としてもあまり使えません。
息が苦しくなれば環境適応力が発揮され、鼻が詰まった用の発声法を間に合わせに作り上げてしまうからです。
悪い発声の人は無意識で悪い発声なので、自分に一番都合の良い(本来頼ってはいけない)ところを積極的に利用することになるでしょう。


子門真人/KILL THE FIGHT(17秒以降鼻摘み)



一応発声法は変えていないつもりです。

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