ミックスボイスって何?

ミックスボイス……。そもそもなんでしょうか。
歌の上手い人が使っているテクニック……?
地声と裏声を混ぜる? 全部裏声? 倍音が? エッジが? ファルセットが?
うーん、なんだろう、というかどうでもいいんですよね。
定義をあれこれ語ったところで時間の無駄です。
もう勝手に決め付けちゃうので納得できない人はここでお別れです。

ミックスボイスの定義


ミックスボイスとは「良く響く理想的な声」。
そして喉に記憶させ、定着させるべき「正しい発声法」とします。

アクビの喉


ミックスボイスの習得・習熟のために、最も重要なのは「アクビの喉」です。
正確には「アクビしそうな喉」高音になると完全にアクビの形になります。
いつでも「アクビできそうな状態」とも説明できます。
喉を開く。これはミックスボイスとか関係なしに歌の基本です。
次に重要だと思われるのが

呼気のコントロール


呼気、とは吐く息のことです。
アクビしそうな喉から響く声を出すためには、適切かつ安定した呼気が必要です。

……が、
色々な発声要素が揃ってくれば、呼気も吸気も勝手に整ってくるというか、
発声総合力みたいなものなので、呼吸だけに意識を集中してもあまり意味なかったりします。
「息の支え」なんて言ったりもします。たぶん。

ミックスボイス――アクビの喉で出す地声でも裏声でもない響きのある声
良い地声――正しいチェストボイス。ミックスボイスの原料。
悪い地声――喉声、喉締めの裏声、響きのない声。
裏声――息漏れの少ないファルセット、ミックスボイスの原料
ファルセット――息漏れの多い裏声

最終的に歌声として使えるのはミックスボイスとファルセットのみです。
それ以外は歌声としては不適当です。違和感があってもそう理解してください。

三声区


チェストボイス――胸に響かせるミックスボイス(主に低音)
ミドルボイス――口や鼻に響かせるミックスボイス(主に中音)
ヘッドボイス――鼻や頭に響かせるミックスボイス(主に高音)

チェスト、ミドル、ヘッド。
なんとなくその辺が響いてるって感覚(錯覚)です。
その辺が響くように喉の筋肉を動かさないと各音域をしっかり出せないってことです。
骨格や声帯のサイズが関係するので、性別や体型によって切り替わる音域は違います。
まずは習得の前段階としてミックスボイスの響きを感じ取ってください。

チューリップ(チェストボイス)



チューリップ(ミドルボイス)



チューリップ(ヘッドボイス)



歌声とは別に出ている「ゴーッ」「サーッ」「ジリジリ」「キーン」みたいな響きです。
mp3にしても残っているので人間なら聴き取れるはず……?

これらに限らず私の音源は全曲全音域ミックスボイスで歌ってる(と思ってる)ので響きに注意して聴いてみてください。
ある程度聴き取れるようになったら、自分が出せた時には「これか!」ってわかるかも……?

聴き取れてるツモリに要注意!


でも、その「これか!」はただの勘違いかも。
耳なんてそんなすぐに鍛えられるものじゃないですから、
その時点でいかに「自分を疑えるか」が勝負の分かれ目です。

おかげでミックスボイスが出せるようになりました!


こういう人、全然出せてないです。
自己判定が間違っていたら、無意味どころか逆効果なことも多々あります。

そんな人をすでに「100人以上」も見てきました。

自己判断は慎重に!


響きがしっかりと出ていればミックスボイスはたぶん出せている。
響きがあまり出なくてもミックスボイス自体は出せている場合がある。
出ていないか聴こえなくても発声の方向性は間違っていない場合がある。

そんな重要なことが初心者に自己判断できるなら、ボイストレーナーの存在価値なんてありません。
一番危ないのは「出せてる」って自己暗示だけで満足してしまうことです。

ミックスボイスは魔法の発声法ではない


ミックスボイスは音域を広げる魔法ではありません。(低音はむしろ狭くなる場合があります)
アクビしそうな喉のフォームだと脱力具合が絶妙で響く声が“出しやすい”ってだけです。

喉声は日本人の国民病


発声というのは習慣。そして文化や言語と深く結びついています。
喉声は長年で染み付いた悪い癖のようなもの。日本人の国民病のようなもの。
意識したってなかなか変えられるものじゃありません。

関連記事:「言語ハンデ:日本語と英語
関連記事:「声帯を引く方向(喉を開く方向)
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関連記事:「ボイトレガイド

簡単に歌が上手くなれるコツや魔法の発声法を求めている人は、
このブログを読んでいる時間や労力を無駄にすることになると思います。
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