良い声≒悪い声

それが良い声。
今のが良い声。
さっきのが良い声。

どれが良い声?
これが良い声!

良い……素晴らしい。良い。まあまあ。方向性は合っている。悪くはない。本当は悪い。

指導者の主な役目は「良い声」と「悪い声」を生徒に伝えることです。
その「良い声」が生徒にとっての「理想の声」とは限りません。
よほどの初期状態でない限りは、短期間のレッスンで変化や成長は感じられないでしょう。

アドバイスをきちんと咀嚼して、自分なりのイメージや感覚に落とし込む。
生徒には地道な自主練習と試行錯誤が……暗黙裡にでは求められているはずです。
結局は自主性や積極性が重要。餌を待つ雛鳥のような受け身の姿勢では上達は難しいのです。

良い声と悪い声。
良い発声と悪い発声。

ここらへんの基準は人によって違います。
事前に指導者の「生歌」を聴いて判断してください。
自分の理想に掠ってもいないなら他の人を探しましょう。

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独習者の当面目標は「理想の声」に近づけるための「良い声」を見つけ出して定着させることです。
初めから「理想の声」をはっきりとイメージできて「良い声」を自分で判断できる人には独学をオススメします。
また「良い声」を自分で判断できるようになった時がレッスンの辞め時ではないでしょうか。

それ 今の さっきの 大丈夫 合ってる 良くなってる 上手くなってる

こんなアドバイスを聞くために、いつまで貴重な時間とお金を使い続けますか。
喉を育てるには時間がかかる。←これ系のもっともらしい台詞に気をつけてください。
確かにその通りなのですが……これを言い訳(負け惜しみ)にしている指導者が少なくありません。

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その先生が「その声」になるまでに何年くらいかかってそうですか?
自分が思う「あの声」になるためには何年くらいかかりそうですか?

自分の状態を正しく判断し、目指す理想型へと随時調整する。
いつしかそんな自分になれるように、じっくり聴いてねっとり考えましょう。

まさか死ぬまでボイトレに通うつもりはないでしょう?
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