俺流アンザッツ:実践バランス

前下、前上、後上、後下。
各発声筋群をピンポントで意識して、任意の組み合わせを連動させて、
いくつもの連携がスムーズに繋がって、一繋がりのフレーズを違和感なく形作っていく。

ここまでやってようやく発声理論を実践できたと言えます。
天然の歌ウマさんが初めから無意識にやっていることです。

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A.スピッツ/チェリー(前⇔後)



ザ・ミックスって感じの発声バランス。
サビの高音では前下を強める。最高音は主に「前下」と「後」に飛ぶ。
ちょっと暗めだけど、まあまあ原曲に近いです。

B.スピッツ/チェリー(前上⇔後下)



ライトミックス、にしては重めかもしれません。
サビの高音は前下に踏み込む。最高音は主に「前」に飛ぶ。
Aに比べると機嫌が良さそうに聴こえるはず。

C.スピッツ/チェリー(前下⇔後上)



チェスト強めのバランス。
なるべく前上を排除して、サビは気合で乗り切る。
暗すぎて曲の雰囲気に合いません。



この曲だとAとBとその中間が実践的な歌唱バランスです。
Bより声が軽くなる(上擦る)場合は、前上の発声筋群がメインで稼動している恐れがあります。
基本的にB系統の歌い方は「歌い込むほど喉仏が上がる」と思った方が良いです。

ガキ声、ハイラリ、鼻声、クロちゃん、志村ボイス……。
ここらへんの声種が気に入らない場合は、C系統の歌い方でバランスを調整すべし。

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D.スピッツ/チェリー(?)



たぶん原曲には一番近いけど……“チェリー”は真似しない方がいいかもです。
スピッツの中では毛色が違うというか、草野さんがちょっと本気を出しているように聴こえます。
天才の真似すると危ないって意味なんですが、どう危ないかを文字で説明できれば苦労はしません。
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