ミドルボイスとヘッドボイスは別物
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ミドルボイスとヘッドボイスの違い
ミドルボイスは地声の延長。
ヘッドボイスは裏声の粉飾。
これを理解できてないと色々とヤバイです。
後々面倒って感じです。
チェストとミドルは繋がる。
ミドルとヘッドも繋がる。
でも、
純粋なチェストと純粋なヘッドは繋がらない。
繋がるわけがない。
ここらへんの区別を体感・理解できないとミックスボイスは習熟しません。
ヘッド下ろしのインチキミックスで一生ヘロヘロすることになるでしょう。
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別系統だから付け足せるし混ぜられる。
別系統だからそのままでは繋がらない。
ミドル発声のhiC(C5)はヘッドhiCの5倍くらい疲れると思います。
裏声要素が入っていたとしても、発声現象としては地声を張り上げているようなものですから。
地声に聴こえるヘッドボイスなんて存在しません。
ガナろうが、張り上げようが、エッジを塗そうが、しょせんは裏声。
地声に聴こえたのだとしたら、その人の耳が未熟なだけです。
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どんなに偉大なプロ歌手だって例外はありません。
パヴァロッティだってヘッドボイスは粉飾した裏声です。
高音が出ていれば「なんでもいい」というのは聴き専の感覚です。
自分の声を本気でどうにかしようと思っているのなら、原理や過程にも興味を持ちましょう。
ヘッドを使うにしろミドルを使うにしろ、意識レベルから混合したままでは練習効率が上がりません。
Thunder/River Of Pain
これはヘッドボイス? それともミドルボイス?
声のイメージではなくて、響きの方向に注目してください。
主に鳴っている場所はどの辺りか、胸か口か鼻か頭か首か背中か。
声真似して確かめる場合は、発声感覚のギャップに要注意です。
hiD(D5)付近まで出ているので、覚悟の量を見誤ると喉を痛める危険性があります。