チェストボイスやアクビ喉の本当のところ

正しいチェストボイスは筋トレ用です。
鎖骨や胸を意識して気合を入れて発声します。

一般的な意味での「チェストボイス」は「結果的に胸が鳴った方が良い」というか、
鎖骨や胸なんか意識しない方が上手く聴こえるし、響きも自然で美しいはずです。
声楽やオペラの先生はこんな感じで教えてくれると思います。

鼻にかけて胸に落とす!

尾崎紀世彦/また逢う日まで(結果的に鳴るチェスト)



結果的に鳴るぶんの「適度なチェスト」が存在していなければ? 上手く反応しなければ?
ないチェストは永遠に鳴らない。だから筋トレ用の極端な発声をやらなきゃいけない。
無論、天然の歌ウマさんには必要のない練習段階です。

喉仏を斜め四方向に引っ張る四つの筋肉群がある。
アクビ喉を正しく意識できれば「後下」方向が主に開く。

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後下(ゾンビ筋群)は多くの歌ウマの発声基点であり、
その制御と強化は様々な悪発声の予防・矯正に繋がる。
無論、天然の歌ウマさんには必要のない知識です。

地声から間違っている人がいる。
無理に力を入れなければ、何も始まらない人がいる。

「喉を開く」も「チェストボイスを見直す」も、そんな人へ向けて書いているのに、
まだ何も始まっていない、何もできていない人に限って、
私の理論や手法を、自分に都合が良いように曲解しているケースが珍しくありません。

間違った練習法をどれだけ続けても「少しずつ正しくなっていく」なんてことはないです。
貴重な時間と声帯寿命を浪費しないために、早めの受診をおススメします。

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