センスって何?

歌唱センス、発声センス、独学センス……。

それぞれで要求されているセンスが違っているように見えて、
現代音楽(ポップスやロック)を歌うのが目的ならば大差はなかったりします。

自分の出している声を自分が聴いてどう思うか。
自分が「良し」とした声が、家族や友人や恋人やその他大勢に認められるか。
拍手されたか。静まり返ったか。お世辞や皮肉を見抜けているか。
こういうのを「センス」と呼んでも間違いではないでしょう。

私の感想は「普通の人が聴いたときにどう思うか」を基準にしています。
このハードルは結構高いです。普通の人はプロの歌声と比べてしまいがちだからです。

そんな声で歌っているプロ歌手は珍しいから「直した方がいいんじゃない?」ってことです。
地道に着実に“まとも”に聴こえる声を少しずつ増やしていきましょう、ってことです。

高音の出し方教えてください
あ、中音と低音は問題ないので

みたいな人が稀にいますが……。
本当に中音と低音に問題がないのなら、高音まで綺麗に出せているはずなんですよ。

はあ、そうですか

でスルーしてしまう私が悪いのでしょうか。
一応「受講者の希望に沿います」って書いてますからね。

このブログを読んでそういう考えなのだとしたら、
私とはセンスがまるで違うだろう、ってことなので……。
どうせ指摘しても気分を害すだけだろう、って判断してます。

変な声、微妙な声、素人くさい声、センスのない声。

これを自分で判断できないから、センスがないってことなんです。
実力派のプロ歌手は、極端に高い声や低い声を自分の歌声に含めません。
お客さんに聴かせて良い“音”ではない。その声でお金を取ったら“詐欺”になる。
彼らのセンスはそれを許さないのです。

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