声を軽くしたいなら「ギャップ」を気にしよう

正しいチェストボイスは習熟したけどミドル域で張り上げてしまう。

地声ミドルは出せるようになったけどヘッド域で詰まってしまう。

これからどうすれば?

声を軽くすればいいんじゃない?

声を軽くする?

って具体的には?

はい、アウトです。

こんな質問をしてくる時点で、正しいチェストボイスは習熟していないし、
後ろ方向に引く感覚を理解できてないし、地声ミドルなんて絶対に出せてない。

正しいチェストボイスが本当に身についていたら、
リップロールの呼気量(圧)で歌うだけで、こんな感じになるかもです。

UNISON SQUARE GARDEN/シュガーソングとビターステップ



軽いというより男か女かわからない。
私の太い声や強い声しか知らない人は「ギャップ」を感じているはずです。

仮にですよ。
一年半も飽きずに偉そうなことを書き散らしてきて、
私がこの音源だけをブログに上げてたらどう思います?

声帯の小さいクソガキが調子に乗ってほざいてる。
生まれつき高音が出せるから何の参考にもならない。
そもそも自分がヘロヘロミックスじゃねえか。

ってなるでしょ、たぶん。

声真似してみてください。メロだけでいいですから。
チェストの位置がわかってないと、ギャップを使いこなせないと対応できないはずだから。
変声期をスルーしたような天然ミックスさん以外はね。

ちなみに、
この曲を重めで歌ってカラオケ板にうpしたら「高音は出てるけどオッサン声が致命的に曲と合ってない」みたいな感想をもらった記憶があります。

オッサン声とガキ声、重い声と軽い声。
それぞれが正しくてギャップが大きければ、ほとんど別人に聴こえます。

正しくオッサンを引き伸ばせば、若返ったり性別が変わったりします。
ギャップが少なくてすむ方向を、あるいはギャップが大きくなる方向を、
それぞれ自分で探って、調節して行かなければならないのです。

だからオッサンの時点ですでに「にいちゃん」とか「オバサン」だと……? 
そう、すぐにヘロヘロのインチキミックスになっちゃいます。

低中音域ですでに声が軽いのに、それ以上軽くしてどうするよ? ってことです。
高音が出ないのは地声が重いから? 本当に? そんな「男らしい声」が出せてます?

これ系の勘違いしてる人は重いと軽いを喉仏の上下でしか調節できてない可能性が高いです。
重くも軽くもない「喉声バランス」をエレベーターのように上下させているだけ。

単純に喉が開けていない。
然るべき発声筋群が稼動していない。

自分の男らしい声、強い声、重い声、悪そうな声。
それらをしっかりと認識・習熟させた後でなければ、

ただ漫然と「軽く」とか「上へ」とか「裏声」とか意識しても、あまり練習効果は上がらないってわけです。
チェストボイスの感覚を知らないと「前上」とか「下」ばかり使っちゃいますからね。



もう一つちなみに、

私の声だけを聴いてたら、そこまで性格悪そうには思えないでしょ?
後ろに引っ張って地声(人間性)を隠してしまう。これもまたギャップです。
猫を被る、猫撫で声を出す、みたいな感じかもしれません。

声に「悪そうな成分」がほとんど含まれてない人は疑ってかかった方がいいかもです。
私の尊敬する先輩も言っていました。

悪いやつらは 天使の顔して心で爪を といでるものさ

悪そうな成分を上手く消せる人は、悪い声をしっかりと使ってきた人かもしれません。
そして今、悪い成分を隠して何かを企んでいたりして……。

強くなければ優しくなれない?
強くて優しい男の本音は?

おまえなんていつでも殺せる

ギャップを感じ取る。
些細な変化を気にする。

ちょっと痩せた? 髪切った?

こういうのに気づく人って何に対してもセンスのある人なんです。
センスはお店で買えませんが、心がけ次第で原石を磨くことは可能です。

自分の声色や声質に敏感になれば、そのうち他人の声質も見抜けるようになるでしょう。
発声筋群の動きから心の動きを読み取る。みたいな対人スキルとして、恋愛や仕事にも応用できるといいですね。
一口に「声を軽くする」といっても、そこらへんの妄想にまで繋がってしまう案件なので、
聴けてるつもり、真似てるつもり、できてるつもり、つもりつもりじゃ、お話にならないのです。
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