歌唱法解説:ロック唱法・シャウト唱法

ロック唱法・シャウト唱法とは


ロックっぽい歌い方やシャウトを連発するような歌い方。
主にハードロックやヘビーメタルで使用されます。

Dio/Holy Diver(シャウト唱法)



一緒に口ずさんでみてください。意外と高くないですか? 
普通の人が聞いたまま歌おうとすると「覚悟の量」が足りなくなるはずです。

実音より低く感じさせるのはおそらく「歪み」が原因だと思われます。
生声の無加工音源なので、歪みエフェクトは自分の喉でかけています。
とてもそうは聴こえないでしょうが、元の声としてはヘッドボイス(裏声)寄りのクリアトーンなんです。

エッジを足していく様子



主導は後ろ側の発声筋群(後下強め)に任せた上で、声帯をチェスト方向(前下)にも引っ張ります。
そうすると喉仏が比較的低い位置でも緊張(伸展)状態を維持できるため、張り上げ風の高音を出しやすくなります。
ある程度呼気を強めるとエッジが鳴ります。もっと強めると仮声帯が震えます。

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軟口蓋に収束したエッジが鼻腔を通って顔面で炸裂するイメージです。
声の響きを音割れさせている状態。それが私の使っているガナリ声の正体です。

喉締めの副産物とは似て非なるものなので、喉の負担は聴感上ほどありません。
もちろん呼気が強いぶん普通に歌うよりはダメージが大きいですけどね。
練習する場合は休憩と水分を多めに取ってください。

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Whitesnake/Crying In The Rain(ロック唱法)



閉鎖強め+呼気強め+ハイラリ許容=ロック唱法
閉鎖やや弱め+呼気強め=シャウト唱法

曲や気分にもよるし実際にはもっと複雑ですけど、自分の中ではこんな感じで区別しています。
あくまでも個人の感覚なので、声門閉鎖や呼気の力が違えばまったく別の意識になるかもしれません。

とにもかくにもガナリ系の発声には、広い共鳴腔と強い呼気が必要になります。
つまりはアクビ喉の脱力と呼気のコントロールが身についていないと難しい発声法です。
中途半端にできたとしても全然サマにならない「もどき」になっている可能性が高いです。

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この説明で再現できない人は「コツ」を知りたがる前に基礎練習や脱力練習をしっかりやってください。
遠回りに見えるかもしれませんが、それが唯一の早道であり王道でもあります。

なんか眠そうに歌ってるな。

三十年以上前のロニー・ジェイムス・ディオのライブ映像を見た、十年以上前の私の感想です。



追記:

Dio/We Rock(省エネシャウト唱法)



先に紹介した歌い方を圧縮した感じです。
呼気を減らしたぶん発声総合力みたいなのが問われます。

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