発声法分析:越智志帆(Superfly)

Superflyのボーカリスト越智志帆さん。
愛媛県今治市のご出身。ジャニス・ジョプリンの影響を受けているそうです。

Superflyってユニットなんですね。
Superfly=越智志帆さんだと思っていました。



強いのは明らかに「前下」。
小柄で華奢な体型から、男勝りの大声量。
こういうのは大体前下のおかげ(仕業)です。

重くて深めの、ややハスキーなチェストボイス。
これをハイトーンで「上」や「上寄り」に引っ張り上げてる感じです。
地声感はしっかり残るし、歌ってる本人も気持ちが良いとは思うのですけど(たぶん脳内麻薬的なものがすごい)、
これ常用してるとマズイです。



明るく、軽やかに、笑顔で!

チェストで歌わない、地声を使わない。

そんな指導を受けたのでしょうか。
同じ人物なのに「捕食者」と「被食者」くらい表情が違います。
これはもう、似て非なる【別の商品】ですね。

相対的に強いのは「後上」や「上」。
頭に風船をつけすぎて、ほぼ足が浮いてる状態。
下側で支えられていないので、ブレス箇所が倍くらいに増えてる感じです。

あたしうわぁ~ん(2:20~)

一瞬前下に入りかけて後上に飛んで行った。
見てはいけないものを見てしまった気分です。

喉を痛めた後なのは知っていますが、
発声法をここまでガラリと変える必要があるのでしょうか……。
変えなければならないほどの深刻な事情があるのなら、
ライブなんてやってる場合じゃないと思いますが。

前下を使ったらダメな状態

というのが私には想像できないのですが、
プロの世界には何かあるんですかね?

セオリーを守って加減して使えば特に問題はないはずなのに、

こんな感じで極端に避け続けていたら、
他の部分に問題が出てくるような気がします。

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