発声法分析:遠藤正明
- CATEGORY歌唱法解説(発声法分析)
人気アニソン歌手、遠藤正明さん。
宮城県石巻市のご出身。身長は174cm。
中学時代に剣道、高校時代にラグビー(花園出場)をやっていたそうです。
1992年。若き日の遠藤さんの貴重なライブ映像です。
ハスキーボイスかつ声の響きが強烈なので判別が難しいのですが、
基点になっている発声筋群は「後下」のように聴こえます。
冒頭の
Don't Let Me Down
「後下⇔前上」「後⇔前」「後上⇔前下」
普通の歌手だとこんな感じに聴こえているはずなのですが、
遠藤さんは後下が強いので、こんな風に聴こえるかもしれません。
「後下⇔前上(弱)」「後下⇔前(弱)」「後下⇔前下(弱)」
後下にギアを入れっぱなしで、
色んな方向に軽くアクセルを踏んでるって感じでしょうか。
もしくは、
後下が他の箇所を引き寄せている、という感じかも。
2:30~
It's a love that lasts forever
ここはミドルボイスだと思うのですが、
後下が強めに入っているので「上⇔下」にも聴こえると思います。
というか、聴き様によっては何にでも聴こえます。
どこを聴いても「遠藤さんの声」なので、ゲシュタルト崩壊起こしそうです。
関連記事:「ヘッドボイスとミドルボイス、どっちにも聴こえる声?」
こちらは2018年。最近の遠藤さん。
歌い方がこなれた? 個性(癖)が強くなった?
1992年の歌い方に比べると「泣きの要素」が増えている感じ。
Don't Let Me Down
「後上⇔前下」「後⇔前」「後下⇔前上」
語尾の処理に注目すると違いがわかりやすいです。
ゾーン ゼッミー ザーウン
こんな感じでザ行の空気感で突っ切ると、
ハスキー加減を掴みやすい(喉を痛めにくい)と思います。
ダ行は呼気や閉鎖が強くなりがちなので、ザ行の底を踏み抜かないように注意です。
強いのは相変わらず「後下」に聴こえるのですが、
上側の関与が強くなっているぶん声が明るくなっている印象です。
パワフルだけど哀愁もあって、ロックからブルース寄りになった感じでしょうか。
It's a love that lasts forever
ここも後下が優位ですけど、ヘッドボイスに聴こえます。
昔に比べて歌唱音域が上がったみたいなので、バランスが高音寄りになっているのかもしれません。
ハスキーで力強い。今も昔も「遠藤さんの声」。
進化でも劣化でもなくて、ご本人の好みの変化ではないでしょうか。
関連記事:「レッスン記録011:O・Yさん」
宮城県石巻市のご出身。身長は174cm。
中学時代に剣道、高校時代にラグビー(花園出場)をやっていたそうです。
1992年。若き日の遠藤さんの貴重なライブ映像です。
ハスキーボイスかつ声の響きが強烈なので判別が難しいのですが、
基点になっている発声筋群は「後下」のように聴こえます。
冒頭の
Don't Let Me Down
「後下⇔前上」「後⇔前」「後上⇔前下」
普通の歌手だとこんな感じに聴こえているはずなのですが、
遠藤さんは後下が強いので、こんな風に聴こえるかもしれません。
「後下⇔前上(弱)」「後下⇔前(弱)」「後下⇔前下(弱)」
後下にギアを入れっぱなしで、
色んな方向に軽くアクセルを踏んでるって感じでしょうか。
もしくは、
後下が他の箇所を引き寄せている、という感じかも。
2:30~
It's a love that lasts forever
ここはミドルボイスだと思うのですが、
後下が強めに入っているので「上⇔下」にも聴こえると思います。
というか、聴き様によっては何にでも聴こえます。
どこを聴いても「遠藤さんの声」なので、ゲシュタルト崩壊起こしそうです。
関連記事:「ヘッドボイスとミドルボイス、どっちにも聴こえる声?」
こちらは2018年。最近の遠藤さん。
歌い方がこなれた? 個性(癖)が強くなった?
1992年の歌い方に比べると「泣きの要素」が増えている感じ。
Don't Let Me Down
「後上⇔前下」「後⇔前」「後下⇔前上」
語尾の処理に注目すると違いがわかりやすいです。
ゾーン ゼッミー ザーウン
こんな感じでザ行の空気感で突っ切ると、
ハスキー加減を掴みやすい(喉を痛めにくい)と思います。
ダ行は呼気や閉鎖が強くなりがちなので、ザ行の底を踏み抜かないように注意です。
強いのは相変わらず「後下」に聴こえるのですが、
上側の関与が強くなっているぶん声が明るくなっている印象です。
パワフルだけど哀愁もあって、ロックからブルース寄りになった感じでしょうか。
It's a love that lasts forever
ここも後下が優位ですけど、ヘッドボイスに聴こえます。
昔に比べて歌唱音域が上がったみたいなので、バランスが高音寄りになっているのかもしれません。
ハスキーで力強い。今も昔も「遠藤さんの声」。
進化でも劣化でもなくて、ご本人の好みの変化ではないでしょうか。
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