発声法分析:hyde(L'Arc〜en〜Ciel、VAMPS)

L'Arc〜en〜Cielのボーカルhydeさん。
和歌山県和歌山市のご出身。和歌山市ふるさと観光大使を務めていらっしゃるそうです。

wikiに載ってること適当に書いてるけど……この情報要る?



パッと聴いてよくわからない。
じっくり聴いてもいまいちわからない。

前下を前上に持ち上げたりしてる?
その直後に後下を後上に持ち上げたりしてる?

声の響きがセオリー通りに動かない。
特殊中の特殊。超絶レアタイプだと思います。

コロコロと音色の変わる歌声が、
hydeさんを中心にグルグルと回り続けている。

ピッチもリズムも正確、最高音も綺麗に出てる。
こんな超難曲をライブで歌いこなすとは。

世の中にはすごい人がいるんだな、と。
今から一年くらい前、私は感心したものです。
男でも女でもない歌い方だから、hydeさんを「中性的」としていたわけです。

でも改めて見直すと……。
なんかこれ……加工とか修正してない?



どっちが本当? どっちも本当?
そもそも曲が違いますし、その日の調子とかもあるでしょうけど。

これならパッと聴いてわかります。
浅い前下を後上とか後に引っ張っているように聴こえます。
前下が浅いのは、前上が一緒に入っているからだと思います。

音色はよく変わっていますが、口(アゴ)の動きにかなり連動(依存)しているように思えます。
イの口は「この軽さ」。下アゴをそこまで落とすと「こんな暗さ」。
その高音だと「ここまで口を開かなきゃいけない」みたいな感じで。

この連動が原因かどうかは知りませんが、
hydeさんは顎関節症になっていた(る?)そうです。

口角の力みに反応して、後上が強く入るのも特徴的ですね。
後上で鳴らしてるからガナリのエッジが軽くなる、と。

こういう歌い方はhydeさんには似合わないような気がするのですが、
どうせやるなら「後下」をもう少し使ってみた方が良いかもしれません。

表情筋や眼球の動きも発声バランスに影響しているみたいなので、
歌声が複雑な響きになっているのは確かだと思います。

顎の開き方(?)や目コピ(?)に自信がある人は、
hydeさんの口元や表情を参考にしてみると再現度が上がるかもしれません。

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