発声法分析:TERU(GLAY)

GLAYのボーカリストTERUさん。
北海道函館市のご出身。奥様はPUFFYの大貫亜美さん。

GLAYといえば、あの曲のあの部分……。
あの部分で無茶をして喉を痛めた30・40代男性は多いのではないでしょうか。
あの過ちを二度と繰り返さないように、少し細かく解析していきましょう。



熱く切ないハスキーボイス。
地声に聴こえる力強いハイトーン……。
でも結構複雑な歌い方してるように聴こえます。

強いのは「前下」と「後下」。
裏声系(ファルセット)は後下方向で処理しているみたいです。

絶(つぁ)
前(弱)

えー間なく注ぐ愛の名【う】
後上→後→後下→下→【下】

ここは少しミスったっぽいですね。
【名を】で後下に戻った方が無難です。

永遠と 呼ぶ事が     
前下⇔後 前下⇔後
 
できぃーた
前→前下⇔後→後上

ならあーぅ
後→後下→下

文字で説明するには限界があるし、
微妙なニュアンスまで含めると切りがないのである程度単純化しています。

言葉では  伝える事が  
前下⇔後上 後上(浅)⇔下

どうしてもできな
上⇔下  

かあった! やっしさのう意味を 
前下⇔後上(前上⇔後下)

知るーぅ
前上⇔後下(弱)

かあった!からは「ミドルボイス」と「ヘッドボイス」が同時に出ている状態に聴こえます。
ご本人としては「地声で頑張る」とか「気合で乗り切る」みたいな感じかもしれません。

関連記事:「ヘッドボイスとミドルボイス、どっちにも聴こえる声?

具体的な攻略法は……。
ミドルボイスとヘッドボイスを同時に出してみましょう。
発声要素が揃っていればTERUさんと似た感じになると思います。
途中省略して最後の大勝負。

あなたを彩る全て
前上⇔後下(弱)

た、でちょっと前下を強める。

を抱き
前上(浅)⇔後下 

締め
前(浅)⇔後

てえ
前下(浅)⇔後上

ゆっくりとおぅ
前→前下(強)

ああるきいだすぅー
前下⇔後上

こんな感じで分解して練習すれば、それっぽく歌えるようになるかも?
この方が良い(歌いやすい)って部分があるのなら、破綻しない程度に改変してみてください。



うーん……意外って言うか、なんか微妙につまんない。
公式が上げてるライブ動画なので調子が良い日なのだとは思いますが、
TERUさんには「不安定」なイメージがあるんです。私はそこに魅力を感じてたりするんですよね。



顔を横に振りがち。
四筋の稼働率が高く「逃げ場」がなくなっているサイン。
いきなり全力出しすぎ。「かあった!」のテンションを早く出しすぎ。

でも抜くところは抜いてるので、本人的にはアクセントを変えているだけかも……。
これは不安定じゃなくて「こういう歌い方」ですね。たぶん天才の思いつき。

もっと、こういうのじゃなくて、
昔のMステとかの「HOWEVER」を解説したい。
でも最近の、無難な動画しか残ってない。



見れない人はこちら

え? 何これ?

TERUさん、ボイトレ受けてるの?

桜井さんの方がよっぽど「GLAYのTERU」じゃん!





これも天才の思いつき、
なら良いんですけどね。

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