発声法分析:今市隆二・登坂広臣(三代目 J SOUL BROTHERS)

J SOUL BROTHERSってEXILEの前身(?)なんですね。
三代目ってなんとなくノリで名乗っているのだと思ってました。

リクエストいただいたのは今市さん(お髭の方)だけだったのですが、
どうせならってことで二人とも分析してみます。



これは2013年。

今市隆二さんは基本「前上⇔後下」ですかね。
前上が低めみたいなので、前下がちょいちょい邪魔してる感じです。
メロでピッチがブレてるとこ(微妙に表返ってる?)はこれが原因かもです。

ハイトーンでは後上も入ってきて、やや中性的で艶っぽい印象です。
声の響きも大きく移動してます。高音域だと前下も協力的みたいです。

登坂広臣さんは「前⇔後」に聴こえます。
下側(前下・後下)が強めなので、声量も安定感もありますが……。
前上をあまり使っていないので、曲の雰囲気に比べると少し野暮ったい感じがするかも。

この二人の組み合わせだと、ミドル音域で微妙にキャラが被ってるかな?
この日たまたまかもしれませんけど。

名無しさんによると、
今市さんの歌声が2016年頃からまるで変わってしまったそうです。



これは2018年。

今市さんは……これは何だ、何だこれは……?
前上メインの喉声をどうにか軽くしたやつ?
EXILEっぽく歌おうとしてミスっちゃった感じ?
鼻先で歌いすぎてて「にゃんどでも」って聴こえます。

関連記事:「歌唱法解説:EXILEっぽい歌い方(?)

本来(?)の歌い方と↑が残念な感じに融合してる?
後上の連動分のチェストが前上と一繋がりになってる?
聴き返してみると2013年のピッチのブレは融合過程の拒絶反応だったかもしれません。

おそらくはチェスト系筋群とヘッド系筋群の混合状態。
分析というか“解体”してみないとよくわからないレベルですが、
前上メインのライトチェスト(?)みたいな不思議現象が起こっているようです。

関連記事:「ミドルボイスとヘッドボイスは別物

一方の登坂さんは以前よりも「前上」を使うようになっています。
マイク吹きすぎなのが気になりますが高音も良く響いていると思います。

もしかするとこちらが本来の歌い方なのかもしれませんが、
過去の今市さんの歌い方をカバーしているようにも聴こえます。

良いコンビですね。

たぶん色々あるんでしょうけど、
発声法の変遷から勝手にコンビ愛を感じ取ってしまいました。



今市さんについては15分で解決しない場合は二度と元には戻らないかもしれません。
想定される最悪のケースは、後下の発声筋群(のどこか)がすでにお亡くなりになっている。
……その確率は低いとは思いますけどね。

神経や筋肉が複雑怪奇に絡み付いているから、
小さな切欠で、声なんて簡単に出るようになるし、
ちょっとした勘違いで、嘘みたいに出なくなることもある。

初心者上級者、プロアマ問わず、人間なんてそんなもんです。
声が出せなくても人間は生きていけますから。

結局のところ発声なんて「耳」と「感覚」が頼りなので、
そんな曖昧なものは、精神的疲労や睡眠不足程度で完全に狂わされてしまうのです。
長年でコツコツと積み重ねたものが、一瞬で粉砕される(たと錯覚する)こともあります。

自分の中に、永久不変のものなど存在しない。

だからこそ新しい挑戦は慎重に。
発声を決して甘く見てはいけない。
歌は感情表現だから、声は心と繋がっているから。

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