声の比率を変える

ミックスボイスは地声と裏声が混ざって作られています。
低音では地声の比率が大きくなるチェストボイス。
高音では裏声の比率が大きくなるヘッドボイス。
その中間が……ミドルボイスについては定義すること自体、あまり意味がないように思えます。

各音域・各音階に無限の比率が存在します。
チェスト(≒地声)とヘッド(≒裏声)が関与する比率を変えていく。
比率を変えるのは主に喉の筋肉(数種)です。これの動かし方は各自で感覚を掴むしかありません。
私は喉周りの解剖図は敢えて見ずに、ブラックボックスのまま探っていきました。
音域拡張や声質改善というのは、各自の理想的な比率を追求していく行為ともいえます。
ミックスボイスの響きを頼りに、黄金比ないし白銀比を探し求めていくのです。
耳が大事というのはそういう意味です。私が選んだ手法は原始的かつ本能的なものなのです。

【チェストが重い】
比率がチェスト優位で半固定されているため、得意音域は力強いが高音が弱い。スタミナもない。
足に錘がついている状態。すぐに歩き疲れるし、階段も上手く登れない。急な坂道で途方に暮れる。

【チェストが弱い】
比率がヘッド優位で半固定されているため、高音は安定しているが中低音がボソボソ。
頭に風船がついている状態。フラフラして地に足がつかない。風が吹いたら飛んでいく。

他にもタイプは様々でしょうが、共通改善案としては「色々やってみる」です。
力強い声、か細い声、息漏れ声、鼻声、ガナリ声……等々。
歌い慣れた曲を自分が普段は出さない「できる範囲の色々な奇声」で歌ってみてください。
ファルセットだけで一曲歌う、みたいな練習法も意味がないとは……うーん、私はやりませんでした。
ミックスボイスのまま比率を変えないとあまり効果はないと思います。
力強い声を出そうとするあまり、アクビ喉を崩して「地声」を出さないように注意してください。
「大嫌いな曲を嫌々歌う」「嫌いな歌手の声真似をする」「わざと下手くそに歌う」。
とにかく色々やることです。色々やってれば何とかなるし、何ともならない場合もあります。
関連記事

 Comments

Leave a comment