発声法分析:西川貴教(T.M.Revolution)

ミュージシャン、歌手、作詞家、俳優、声優、タレント、ラジオパーソナリティ、実業家……。
マルチに活躍されている西川貴教さん。
滋賀県のご出身で、小学校で剣道、中学校ではハンドボールをやっていたそうです。



ハスキーで威勢が良い。
関西のお笑い芸人さんみたいな声質。
今話題の宮迫博之さんにちょっと似てるかも。

強いのは前下に聴こえますが、後上も強く関与しているため喉の底は高め。
低めの前上辺りで「浅い前下」が踏ん張っている感じです。
この状態を横文字で説明するとハイラリ・ミドル。
声帯のサイズに依存する部分が大きいと思います。

ミドル音域特化型。張り上げ気味でもピッチがぶれない。
声量がある、というよりは声量を抑えるのが苦手なタイプかも?

常に力みが伴っているような発声でやや燃費が悪そうです。
ストッキングを被った顔面を後上に引っ張られているような……
呼吸が苦しくて口を大きく開閉させてるような……そんなイメージ。

必要最低呼気量の強さがネックとなり、中低音域やバラード曲で問題が出そうな気がします。
が、アップテンポなロック曲で無双できるので結果オーライって感じでしょうか。

ちなみに、
高橋みなみさんが使っているのも前下。
より深いところから男らしく引っ張っているので、
西川さんに比べるとオク下っぽく聴こえます。

この曲色んな人が歌っているので、
ついで、といっては何ですが、



小池徹平さん……上
ウェンツ瑛士さん……後下



伊東健人さん……上(後上)



高垣彩陽さん……後上



大橋彩香さん……前下(強)


全員が同じステージで歌ったら……。
もしかすると、大橋さんの声しか聴こえないかも?
音量じゃなくて声量感。声の密度を比較してみてください。

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