発声法分析:堂本剛(KinKi Kids)

アイドル、シンガーソングライター、俳優の堂本剛さん。
奈良県奈良市のご出身。少年時代はバスケットボールに夢中だったそうです。



こちらは2004年(?)。

気だるくて艶っぽい(粘っこい)歌い方。
全体的に下側が強めなので低音がよく響いてますね。

基本は前上⇔後下だと思いますが、微妙に下も入ってるかな?
音程が不安定になっている部分は下が優位になってるように聴こえます。

これはこれで不思議な感じがして魅力的なのですが、意図的なものでないのだとしたら、
後下の深いところまで引き切るか、ほんの少しだけ前下に踏み出すと……。
いや、このままの方が個性があって良いと思います。



こちらは2017年の年末。

気だるさを通り越して生気がない。
相対的に強いのは後上。ごくごく弱いミドルボイス。

耳の調子が悪いから?

堂本剛さんはこの映像の半年前くらいから「左耳が聞こえにくい」などの症状が現われ「突発性難聴」と診断されていたそうです。

でも右耳は大丈夫なんじゃないの?

確かに、耳は左右で二つあります。
がしかし、左右の耳が「同じ機能」を持っているとは限りません。

片耳ずつ塞いで大好きな曲を聴いてみてください。

左右で同じ風に聴こえました?

高音と低音に分かれていた人は低音用の片耳を塞いだまま歌ってみると、
堂本剛さんの苦労を少しだけ想像できるかもしれません。

自然界の音って超ハイレゾな上に、
左右から同じ音(響き)が聴こえるなんて現実的ではないので、
人間(動物)の耳は大体こんな感じになっている……かもしれません。

耳を大切に。
喉を大切に。

心と身体を大切に。

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