歌唱法解説:聖飢魔II/蝋人形の館

聖飢魔IIの1枚目の小教典(シングル)であり彼らの代表曲です。
売上枚数35万枚はジャパニーズメタル勢としては異例のヒットと言えるでしょう。
そこまでのハイトーンは出てこないので「カラオケのネタ曲」として歌う人もいるかもしれませんが……。
決して簡単な曲ではないので「ネタとしてもつまらないレベル」になってしまう危険性があります。

ボーカルのデーモン小暮閣下さんは見かけによらない「美声」の持ち主です。
音域や歌唱表現によって発声基点を大きく変えてくる……おそらくは「努力家タイプ」だと思います。
悪魔的なダミ声や強烈なシャウトはしっかりとした発声基礎に支えられているはずです。

聖飢魔II/蝋人形の館



霧の立ち込む森の奥深く

ここは「後上」や「上」強めで歯切れ良く。
いっそ軽快に若々しい感じで。

誰も知らぬ秘密の館

ここから徐々に「前」や「前下」にシフト。
少し空気が重くなるというか、フレーズがもったりする感じ。

生きたまま蝋人形の如く

ここからはほぼプルチェスト。
音程が届かないなら喉を締めるのもあり。
明日はもうないさ、の部分はチェスト張り下げが無難(難しいけど)だと思います。

今夜もひとり生贄になる

ここで一気に「後下」を強める。
暗く重苦しい雰囲気に、ほんのりオペラチックに。

このパートでみんな変な感じになってます。上擦ったまま下りて来られない。
引けてても「下」って感じなので、前後にフラついたりして深さが足りません。
下に引いてから後でも、後に引いてから下でも微妙にニュアンスが変わります。
なるべくピンポントで「後下」。できない人は「下から後下」の方が違和感は少ないと思います。

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