発声法分析:三浦大知

ダンサー、歌手、振付師としてご活躍中の三浦大知さん。
沖縄県のご出身で、音楽を始めたきっかけはマイケル・ジャクソンだそうです。



快活で繊細な歌声。
少年と大人の端境みたいな健康的な艶を感じます。
一言で言えば、イケボですかね。

冒頭部分は前上優位のヘッド系発声。
これが上下の拮抗に聴こえてしまう人は、筋群の微調整が苦手かもしれません。

0:55~

高めの前上から前側(周辺)に力を入れて、後下と綺麗に拮抗させている。

1:17~

しるし“なぁー”どいらない

上に近い高い前上と下に近い浅い後下の拮抗。
声質が裏声に寄っていますが、ここで後下に踏み込むとロック風になってしまうので、
ジャンルと曲調にマッチした伸展バランスだと思います。

1:35~

かせをとか“しひぃー”て

少し詰まってるけど、ファルセットは後上で処理してます。
ちょっと優等生すぎるきらいはありますが、ポップス用としてはお手本的な発声かと。

2番以降は喉が上がって、ほぼ喉声ミックス(後上優位)になっていますが……。
ダンスの後や踊りながらと考えれば、よく歌えていると思います。
というか、口パクじゃないだけで十分すごいです。

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