発声筋肉“群”

今さらですけど、四筋=四方向。
四方向の発声筋“群”であって、四種類の単一筋肉ではありません。

どうして、筋“群”ってわざわざつけてるのか。
何度も何度も何度も、筋“群”って書いてるのか。

例えば、甲状舌骨筋は前上の発声筋群に含まれますが、
あくまでも声の響きを前上方向に集めるために作用する発声筋群の中の一つであって……。

なんか、前にもこんな記事を書いたような気がするんですが……。
とりあえず、続けます。

とにかく、

前上=甲状舌骨筋

みたいに単純な話ではありません。

発声に関わる筋肉は不随意系が多いので、
それらを巻き込む「随意系」まで含めると数多くの筋肉と神経を列挙することになります。
それこそ頭の天辺から足の爪先まで、です。

各発声筋群……一方向への発声に関わるすべての筋肉を限定することは不可能。
そのうちのいくつかを例示するだけでも、初学者に対しては無意味どころか、悪影響ですらある。

なぜか、

各発声筋群の中には、複数の方向を担当している筋肉が多いから。
わかりやすいやつだと「胸骨甲状筋」。

前下方向と後下方向で“主に”稼動する筋肉ですが、
使っている筋肉は同じでも用法や使用感覚がまるで違います。
筋トレで言うとポジティブ動作とネガティブ動作みたいな感じです。

なので、
この「胸骨甲状筋」を「前下」か「後下」の「発声筋肉」って意識を限定しちゃうと……。
どちらかの方向、あるいはどちらの方向にも不具合が出てくる危険性が推察されます。

弊ブログは「サルでもわかるように書いてある」とまでは言いませんが、
私の理論って結構複雑なので、受け手のレベルをきちんと確認した後でないと、教えられない情報があるのです。

関連記事:「声帯を引く方向(喉を開く方向)
関連記事