発声法分析:和泉元彌

狂言師の和泉元彌(いずみ・もとや)さん。
東京都板橋区のご出身。尚美学園大学で講師も勤めているそうです。



鯱張った声、に聴こえるけど脱力具合が絶妙。
真顔をキープしたまま、口から下をよく動かしています。

基本的には前上⇔後下。
後下がかなり強めで、前下もしっかりと補助に入ってます。
そんなわけで前上の位置が低い。鼻先から人中くらいかな?
オペラとかハードロックに近い伸展バランスで発声している箇所もあるようです。

ダブルブッキングとか「空中元彌チョップ」くらいしか知らなかったんですけど、
ちゃんとやることはやってたんですね。



こちらはチョコレートプラネット長田さん。

上側(後上)が強く入っているので、お笑い風味に寄ってます(それで正解なんだけど)。
方向とか聴き取れない人でも、ご本家と比べると迫力や重厚感が全然ない……ですよね?
表情の違いにも注目してみてください。



ちなみにIKKOさんは後下強めで、ニセIKKO(チョコプラ松尾)さんは後上強め。
本物の方が声に芯があるというか、なんか妙な圧を感じません?

IKKOさんは福岡県田川郡のご出身……。
あのへんの人って気合が違いますからね。
北九州市なんて修羅の国(笑)って感じです。

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