発声法分析:美空ひばり・AI美空ひばり

歌謡界の女王、美空ひばりさん。
神奈川県横浜市のご出身。身長は147cmだそうです。



1988年「不死鳥」のひばりさん。
硬軟併せ持つ、明暗自在の歌声。
体調の不安を微塵も感じさせない素晴らしい歌唱ですね。

声の説得力がすごいので、
悪の組織の女性ボス(幹部?)みたいな衣装がとてもお似合いです。

基本は「前上⇔後下」。
やや前上優位で綺麗に拮抗しています。

後上が補助に入る(から上側が優位になる)……明るい声色。
前下が補助に入る(から下側が優位になる)……暗い声色。

こんな感じで、
歌声の明暗は補助に入る筋群で変わっているように聴こえます。

4:40~

マンホール

ここでわかりやすく前下。

全体的に特殊な「引き方」は見られません。
ヘッド系の基礎力が「女王レベル」に高いって印象です。



こちらがAIで甦った美空ひばりさん……。

相対的に強いのは後上とか上。
声の響きは狭い範囲でしか動いていない。

明の表現も方向性が違うけど、
暗の表現がまったくできていない。

私が知らないだけで、
ひばりさんにもこういう歌い方していた時期があったんですかね?

ハンカチで目元を拭っている皆さんに申し訳ないのですが、
不死鳥と聴き比べたらお話にならないレベルだと思います。

CGも不気味だし……。
これ、ご本人、怒ってるかも……。
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