発声法分析:浅岡雄也(FIELD OF VIEW)

元FIELD OF VIEWのボーカル、浅岡雄也さん。
東京都のご出身。身長は175cm。
メジャーデビュー前は、ビジュアルロックバンドとして活動していたそうです。



鼻にかかった甘い歌声。
明るく爽やかな印象ですが、そこまで軽くはありません。

基本は前上⇔後下(やや優位)。
ここに後上の補助(底上げ)が入って、
明るい声色になっているのだと思いますが……。

この“後上の補助”が絶妙かつ曲者で、
力加減を間違えると後上に主導権が渡りがちです。



この動画がわかりやすい。
ビューティーこくぶさんは、後上とか前上が強く入ってます。
浅岡さんに比べると口先で歌ってる感じで、声の響きが別人レベルに違いますよね。

ビューティーさんは、発声レベルがめちゃくちゃ高くて、
モノマネ歌手としては国内最高峰だと思います。
その彼をしても“この程度”です。

声色を寄せようとすると、声の響きがずれていく。
声の響きを合わせると、声色が変わっちゃう。

それが当たり前。だって人間じゃもの。
浅岡さんとビューティーさんでは、骨格や喉回りが違うから。
育った環境が違えば、何気ない習慣も違っているはずだから。

誰々みたいな声を出したい

みたいな人は多いと思いますが、
今回の浅岡さんに限らず、ヒットしたプロ歌手の発声状態というのは……。

うーん……。どう書いたものか。
それとなく警告はしたいけど、決定的なことは書きたくない。

私としては発破をかけてきたつもりなんですが、
文章を額面通りに受け取っちゃうというか、行間を読むのが苦手な人が増えているそうで、
私の迂闊な指摘が、読者さんのモチベーションを奪っているだけのような気がしてなりません。

が、でも、やっぱり、
少しだけシビアな話をします。

誰でもできそうな簡単に見える方法

じゃないと人が集まらないので、
弊ブログでは間口を広くするために、
理論や手法を実際よりもシンプルに伝えています。

物事をシンプルに考えるのは悪いことではありませんが、
物事の“数が少ない”と思い込んでしまうと、先に進めなくなることがあります。

例えば「浅岡雄也さんみたいに歌いたい」なら、
前上と後下……特に後下に重きを置いたまま「明るく爽やかな声質」を追求していく。

子音や母音、フレーズの繋がりによって上下の配分を調節して、
後下の“中でも”こことここは強めに使って、ここは控えめに、ここは触らない。
後上のこの部分はここのタイミングで、前下も全然使わないってことは“あり得ない”。

とりあえず、
四方向くらいは使い分けられて「当たり前」。

初歩の初歩。
修羅道の入り口。

四方向、八方向、十六方向、三十二方向……。
三百六十方向、こんなのただ“ぐるりと一周回っただけ”。
まだまだ全然足りません。円の内部を“点”でみっちり埋める必要があります。

前上⇔後下で引っ張り合った、どこの地点から、
後上にどの角度でどのくらい持ち上げるのか。
**をどこまで許して、**をどこで散らすのか。

使っても大丈夫な要素



使用を控えるべき要素(でも全然使えないのはダメ)



試行錯誤を何千何万回繰り返し、数百箇所の発声筋やその他全身の筋肉や神経から、
浅岡さんが歌唱時に“自然と”使っている【浅岡雄也筋群】をしっかりと選別しなければなりません。

正しく選別して、順序と配分を守って使用した結果……。
運良く骨格や喉回りが似ていれば、似たような声になる、かもしれない。

耳とセンスが物を言う。
好きこそものの上手なれ。

素晴らしい。
一生続けられる趣味ですね。

誰々みたいな声を出したい

ぶっちゃけ、こんなのは*物語です。
突き詰めれば、女声(異性声)に通じます。
それらの要素を好む好まざる、使う使わざるに関わらず、
それら筋群の使用経験はおおむね必要になってくるでしょう。

耳とセンスに自信がある人は、私の発声バランスを想像して、
なるべく違和感が出ないように続けてみてください。

さみだれは(村下孝蔵/初恋)



みどりいろ

たった五つの音ですが、
たった四方向では解決しません。

これができたら……?
できない頃よりは【マシ】になってます。

そこらへんをコントロールできてる。
そこらへんが【勝手に動かない】ということは、
他の歌い方がそれぞれマシになるってこと。

先は長いです。

とにかく集中して、
とっとこ前へ進みましょう。

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