経験値が入る小声ミックス(中級者以上)

A.小声じゃないと上手く歌えない
B.小声だと上手く歌えない

Aは問題外ですが、Bにも問題があります。
発声状態や小声の概念は人によって違うので、
それぞれに足りない要素を一概には言えませんが、

強く歌えない人はそんなに優しく歌えない。
優しく歌えない人はそこまで強く歌えない。

Brian McKnight/One Last Cry(小声ミックス)



小声でもこのくらい声帯を薄く使えるなら十分練習になります。
というか「そこそこ上手」くらいで伸び悩んでいる人は、小声練習を試してみるのもいいかもしれません。
呼気抑えめじゃないと“奥まで”目覚めない箇所って結構多いはずなので。

・三方向以上意識する(サンプルは前上⇔後下⇔前下)
・必要最大限に声帯を伸ばす
・必要最低限の呼気で鳴らす

伸展と呼気の調整が上手く行っていれば、
小声で歌っているのに「意外と疲れる」はずです。

録音する時はブレス音が気になるくらいマイクに近づいてみてください。
ブレスが目立たないくらいの小音量で聴いた時に「意外と響いてる」ならたぶん大丈夫です。
音源の確認はイヤホンではなくスピーカーを推奨します。

念のため書いておきますが、
↓で紹介している小声ミックスとは根本的に違います。

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