発声法分析:田中昌之・ムッシュ吉崎(クリスタルキング)

クリスタルキングの元ボーカル田中昌之さんと、
現ボーカルのムッシュ吉崎さん(サングラスの方)。
田中さんは佐賀県伊万里市、吉崎さんは山口県下関市のご出身。
上京前は佐世保の米兵相手に演奏していたそうです。



透き通った少年ヘッドと少し濁った中年ヘッド。
声色は対照的ですが、声の響きはわりと重なってます。

田中さんは前上が強いタイプだと思うのですが、
その発声状態はちょっと複雑に聴こえます。

まず後上に甘引きしてから「前上⇔後下」。
その基本形を維持しつつ、前下へ浅く張り下げている感じ。

あー【はぁ~~~~】

前上に軽く置いてから、強めに張り下げている。

おでこ→鼻→口→アゴ

上側が強く残っているから、
アゴの下までは降ろさない(降ろせない)。

芯と響きが両立したハイレベルなハイトーン。
ですが、後上にかなり負担がかかっているように聴こえます。

前上(強)+前+前下+後下(弱)⇔後上

こんな感じで、大きな塊を後上が必死に持ち上げてる。
後上が休む暇がない、どう歌っても後上を使っちゃう。
“まずは後上”で「陰腹切ってる」感じかも。

だから声が“艶々”してる……。




動いていないのは後上方向。

声帯には異常なし。
でも声が戻らない。

後上の重要部分が本当にお亡くなりになっている場合は、
草野球の事故だけが原因ではないような気がします。

一方の吉崎さんは前上⇔後下(優位)。
声が歪むときは後上が強めに入っているようです。



こちらは2017年。
ハイトーンを出すためか、後上の比率が多くなってます。
低音部分(低くないけど)も声のトーンが上がってますね。

昔は二人で歌っていたのに、
今は“無理して”一人で歌っている……。

事情は色々あるんでしょうけれど、
なんとかならないものですかね。



通過儀礼みたいなものなので、
一応上げておきます。

一人クリスタルキング



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