発声法分析:佐藤竹善(Sing Like Talking)

シンガーソングライターの佐藤竹善(さとう・ちくぜん)さん。
Sing Like Talkingのボーカル、ギター、キーボードを担当。
青森県青森市のご出身で、中学生の頃に音楽活動を始めたそうです。



鼻にかかった優しい歌声。
柔らかいけど適度に重厚。

基本は前上⇔後下(優位)。
後下重めの鼻先歌唱。

1:25~

いろあせな【どー】はしない

チェスト張り下げ(やや強引)。

1:35~

つまずいては

すまずいてはに聴こえる。

TSUがTHに化けがち。
外国人寄りというか、後下が強い人の特徴とも言えますが、
わざと【す】に変換して歌っても、後下を使えるわけではないのでご注意ください。

3:55~

ときを【つ】げては

ここはしっかりTSU。一瞬だけ後上。ファルセットも後上。
曲の盛り上がりに応じて喉の底が上がっており、上側が強くなってます。

Sing Like Talkingは小学生の頃によく聴いていて、
佐藤竹善さんは私の「最初の先生」と呼べる存在です。

今聴いてみるとほんのり後下に偏っている感じなので、
正真正銘の「ガキ声」がお手本にするのに調度良い発声バランスだったと思います。

関連記事:「歌唱法解説:フェイク・メリスマ・リフ&ラン
関連記事:「鼻先で歌ってみよう
関連記事