歌唱法解説:ハイトーンシャウト

喉をしっかりと開いて精神病患者の真似をしろ!

どこかで(2ch?)見かけたハイトーンシャウトの極意です。
言葉のチョイスはともかく、その通りだと思います。
成功の鍵は声帯の充分な伸展とそれをサポートする大量の呼気です。

ハイトーンシャウトといったらヘビーメタル。
神だの悪魔だの戦士だの、雄々しい(馬鹿らしい)歌詞がつきものですが。
世界観に釣られて「攻めの気持ち」で出そうとすると、失敗したり事故を起こす確率が高くなります。
だいたいの場合、必要以上に地声成分が残ってしまうからです。
私からもアドバイスするとしたら……。

逃げの姿勢を忘れるな!

ってことぐらいです。
私にとってのハイトーンシャウトは女性の悲鳴みたいなものです。
キャアアアアアアアア! 地声避難させないと喉が潰れちゃううぅぅううっ! って感じです。

シャウト、叫び。眠れる野性であり、防衛本能です。
私自身、生涯最初のハイトーンシャウトはなんだかイライラしている時に自然と出せたような気がします。
世に知られたシャウターたちも「そんな人が多いんじゃないかな?」って思ってます。
誰かに教えてもらおうとする人は「向いてないんじゃないかな?」とも思います。
メタラーでやたら重視する人いますけど、しょせんフェイクであり飛び道具です。
スーパーヘッドボイス音域を力強く連発していたらあっという間に喉なんて嗄れます。
それを続けると声帯は劣化します。スーパーボーカリストでも例外ではありません。
坂本英三さんくらいまで声の芯が抜けるなら実用範囲レベルだと思いますけどね。

それはともかく。
ヘッドボイスで喚き散らすような曲はもう食傷気味で、今ではほとんど歌わないんですが。
昔取ったなんとやらで一応有名どころのハイトーンシャウトをやってみました。

IMPELLITTERI/RAT RACE



Steel Heart/She's Gone



Judas Priest/Painkiller



一発目のRAT RACEはちょっと失敗。私からすれば地声が残りすぎてます。
PainkillerのhihiA(A5)なんて7~8年ぶり(?)くらいに出しました。
別に衰えてる感じはなかったです。このへんの高さになると、どうせ張り上げですからね。
どうやったって喉に負担はかかるので、一回でも成功したら本番以外ではあまり出さないほうがいいと思います。

注目を集めたくて金切り声で叫んでいる。
喉を剃刀で甘く切りつけるような、自傷行為みたいなものです。
ハイトーンシャウトをやって喜ぶ人も聴いて喜ぶ人も、ちょっとだけ趣味が悪いのです。
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