デスボイスとクリーン歌唱の両立について

A.強めの呼気を喉全体で受け流す

これはミックスボイスの先にある高等発声技術。

B.強めの呼気を前上(鼻)にぶち当てる

プロアマ問わず、大半のデスボイサーはこちら。
前上だけは最初から使えてる人が多いから、
どうしてもそこに頼ってしまいがち。

クリーンで歌うと当然シムる。
普通の曲だと上手に歌えない。
志村系のデスボイスを先に習熟させ(てしまっ)た人が、
クリーン歌唱との両立を目指したとしても、

地声≒志村になっている場合……。
チェストボイスの習得に苦労することでしょう。

高音≒喉締めになっている場合……。
ミドルボイスなんて習得できるはずがありません。

スクリームとガナリ声はほぼ逆方向。

現段階では【相反する発声】を並存(併用)させようとしているので、
筋肉と神経がごちゃ混ぜのまま、どんなに頑張っても上手くはいかないと思います。

もうやってらんねーよ!

ままならないクリーン練習の後で、
憂さ晴らしみたいにデスボイスで叫びまくる。

デスボ↑ 志村発声↑

クリーン発声↓↓

意識・無意識は別として、
これが【デスボイスと心中する】みたいな状況です。

初学者は二兎を追わぬこと。

クリーン発声を先に習熟させないと、
高い確率で志村発声の矯正に苦しむことになります。

前上(+後上)の暴走が深刻な状態だと、デス系発声の封印(忘却)が必要になり、
結局のところ自慢のデスボイスもやり直すことになるかもしれません。

デスボイスとクリーン歌唱は一応両立できるけど、
【最終的に】と心得ておくべし。

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