発声法分析:フレディ・マーキュリー(Queen)

現代音楽史の中でもっとも偉大なシンガーの一人。
クイーンのボーカリスト、フレディ・マーキュリー。
インドで幼少期を過ごし、七歳の頃にピアノを習い始めたそうです。



適度に明るくて、きらびやか。
レスポンスが早い、というか良い意味でヒステリックな声質。

強いのは前上だと思うけど……。
伸展バランスはかなり珍しいタイプかも。

前上(+後上)⇔下
前上⇔後上⇔下

この「下」は後下がずれてる感じじゃなくて、
どちらかといえば前下の役目をしてるっぽい。
声がガラッと歪むときは後上や上が強めに入ってるようです。

ビブラートがちりめん気味
ライブで高音が出ない(伸びない)

ここらへんのは後下を使わない(使えてない)ことが主な原因だと思いますが、
特殊な拮抗状態であるからこそ「偉大なシンガー」として名を残しているのかもしれません。

プロ歌手の「足りない」や「ずれてる」は、
魅力的な個性や強力な武器となっていることがありますからね。

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