発声法分析:京(DIR EN GREY)

DIR EN GREYのボーカル、京さん。
京都府のご出身。身長は160cm。
BUCK-TICKやXがきっかけで音楽に目覚めたそうです。



こちらは十年以上前。

強いのは前上と後下。
冒頭のシャウトは前上(優位)⇔後下のバランスを前下に引っ張っているように聴こえます。

0:10~

プギョー(?)

前上(優位)⇔後下+下。

0:20~

通常発声が前上(優位)⇔後下。
デス発声が前上⇔後下+下。

デス系が地声に寄りすぎている感はありますが、
切り替えはスムーズな方だと思います。

1:00~

前上⇔後下⇔後上。

後上が強く入ると一気に抜けが良くなるけど、
舌周りが少し固まっており、活舌が乱れています。

さらくらし【てぇーん】

ここのファルセットは後上に行きかけて後下。

2:08~

上⇔下で上に詰まってる。危ない。



こちらは最初の動画よりは後(?)。

通常発声が前上⇔後下。
デス発声が前上⇔後下(優位)+下。

全体的に後下が強くなって、デスボイスがこなれている感じです。

1:00~

前上⇔後下⇔後上。

さらけだし【たぁーぅ】

バランス良く伸展して、裏寄りのミックスで発声しています。

2:10~

上⇔後下。しっかりと拮抗して上に突き抜けてます。



こちらは2016年。

冒頭のシャウトは前上(優位)⇔後下⇔後上。

0:20~

前上(+後上)⇔後下。

ハイラリ気味にして共鳴腔を削減。
喉仏を前上に埋め込んだまま、後下へ“細く”引っ張る感じ。
絶妙にコントロールされた喉締め(閉め)発声とも言えます。

デスボイスは上側要素が増えて全体的に明るくなった印象。
より低燃費低負担で発声できているように聴こえます。

1:00~

前上⇔後下⇔後上(優位)。

ここも上側要素が強くなってる。

2:15~

後上⇔それ以外。

全体的に後上方向への偏りが見られます。
喉の負担が減っている、という意味では「発声が洗練されている」と言えますが、
声の輪郭(個性)がぼやけているようにも感じます。

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