発声法分析:ニコラ・レイエス(ジプシー・キングス)

ジプシー・キングス(Gipsy Kings)のリードボーカル、ニコラ・レイエス(Nicolas Reyes)。
出身はフランス南部のプロバンス。身長はあまり高くはなさそうです。



哀愁と情熱のハスキーボイス。

強いのは後下。前上⇔後下(+後上)。
伸展過程は、後側から前上方向に突き抜けていく(引きずっていく)タイプに聴こえます。

1:06~

前上の位置は、ほぼ真ん中に近い浅さ。
でも後側で伸展を稼いでいるので声の響きは豊かです。

1:16~

前上(前寄り)⇔後下⇔後上。
このへんのロングトーンは力強い拮抗。
フレーズによって、後上が優位になったり後下が優位になったりしているようです。


二番以降も安定感のある熱唱です。
良い意味で、暑苦しくてたまりませんね。



こちらは27年後(?)。

年齢のせいか、前上の入り方が控えめになっているようです。
在りし日の情熱。遠く霞んだ蜃気楼のような歌声。
これはこれで素敵だと思います。

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