発声法分析:Fuki(天外冬黄)

LIGHT BRINGER、Unlucky Morpheus、DOLL$BOXX、Fuki Communeのボーカル、Fukiさん。
東京都のご出身。XJAPANや陰陽座の黒猫さんに影響を受けているそうです。



力強いハイトーンと、大きくうねるビブラートが特徴。

四方向は全部強い。
激しい曲は前下優位、ポップな曲は前上優位、バラード系は後下優位……。
そんな感じで巧みに歌い分けているはずです。

0:15~

前下(+前上)⇔後上(+後下)。

発声筋群の強さがよくわかるハイトーンシャウト。
防犯ブザーみたいな強烈な響きです。

チェスト系優位のバランスで、最後までパワフルに歌い上げているのですが、
曲調が特殊なので、いまいち特異性を実感できないかもしれません。



前上(+前下)⇔後下(+後上)。
ヘッド系優位のバランスだと少し鼻にかかったような歌声。
表情や体勢の違いにも注目してみてください。

1:20~

この曲のサビをこの太さと余裕で歌える人を私は他に知りません。

2:10~

低音はあまり得意ではなさそうですが、使える音域であれば下側が強い分よく響きます。
fhánaのtowanaさんと同じようなタイプだと思います。

3:14~

こんしゅうも(前上⇔後下)
らいしゅうも(前⇔後)
さらいしゅうも(前下⇔後上)

各フレーズはすべて前側から後側へ。

ずうっとおぉおぉおぉー

前下(+前上)⇔後上(+後下)。

おーいえーい

前上(+前下)⇔後下(+後上)。


この難所を歌い切るための、素晴らしいお手本。



こちらはLIGHT BRINGER時代(?)。

前下(+前上)⇔後上(+後下)。

録音環境を考えると、サビの声量が凄まじいです。
hiE(E5)付近の力強さは国内屈指のレベルではないでしょうか。

オタサーの姫ならぬ、Queen of hiE。

関連記事:「歌唱法解説:ハイトーンシャウト
関連記事:「発声法分析:towana(fhana)
関連記事