レッスン記録:YOさん(2回目)

レッスン受講者はYOさん。
年齢は20代前半(?)。身長は172.6cm。

初回レッスン以前からファイターズメソッドをやり込み、
自力で換声点を克服した地声猛者です。

好きな歌手

草野マサムネさん
桜井和寿さん
清水依与吏さん

ボイトレの目標

草野マサムネさんに寄せたい

今回の希望内容

練習の方向性が合っているかを確かめたい
四方向を確認する前に、練習曲を歌ってもらうと……。

スピッツ/チェリー(YOさん)



※オーディオ環境の相性が悪いのか、高周波ノイズが出ています。

前上が下がって前下が上がって「前」に集まっている(競い合っている)。
声はよく出ていますが、ちょっと地声に寄りすぎていますね。

一か月以上、原曲キーで張り上げ気味に歌い込んでいたそうですが、
YOさんは「もう少し軽く歌いたい」とのことです。

私も賛成です。YOさんは下の記事の「B」に近い状態だと思います。

関連記事:「ソフトミックス? ハードミックス?

それでは四方向の確認。

前下……方向は合っているが後側から助走をつけて入れている(呼気の勢いで圧している)。
前上……少し低い。
後上……締まっている。前上と混同のおそれ。
後下……締まっている。前下と混同のおそれ。

後側の力み(過緊張)は張り上げ歌唱の弊害だと思われます。
五分ほど正位置を調整。後側の緊張が緩和すると前下も落ち着いてくる。

全体的なバランスは実際に歌いながら整えていくのですが……。
YOさんにはちょっと下側原理主義的な傾向があって、

前下! 前下! 前下!
前上? 後上? ありえねえ!

数年前の“誰かさん”のように、
上側依存への忌避感を持ち続けていたみたいなので、
前下のご機嫌をうかがいつつ、少しずつ前上と馴染ませていきます。

スピッツ/スカーレット(前上調整)



※門外不出の部分は440Hzのトーンでマスクしています。

0:00~

前上の位置と加減を調整しつつ、その感覚のまま歌ってもらうと、
わりと良いバランスだったので、細かい部分はYOさんのセンスに任せています。

1:05~

覚醒の予感。

スピッツ/楓(前上微調整)



自分の声に違和感はないか、好みの範疇から外れてはいないか。
逐次確認しながらバランスを調整していきます。

1:30~

前下(張り下げ)意識。
良い感じ。

スピッツ/スカーレット(前側調整)



0:00~

意識が前下に集中した後は前上が入りづらくなる。
下側に偏っている人の特徴ですが、大抵は無自覚なので、
それを実感してもらうための工程です。

1:05~

バランス戻る。

自主練中にも似たようなことが起こっているかもしれないので、
時々この音源を聴き返してもらいたいです。

この後もひたすら実践あるのみ。
旅立ちの村周辺で地道にレベル上げしていた戦士を未知のダンジョンへと連れ出します。

aiko/カブトムシ(四方向調整)



0:40~

【かあ】ぶとむし

前上をしっかりと意識。

1:00~

前下強めで踏ん張る。

1:15~

前下と後上の連携が上手く行っていません。
エルモ化を嫌がって前下が主導権を渡さない感じ。

手を替え品を替え、後上の引っかかりを取り除いていきます。
心理的な要因が大きかったのか短時間で改善が見られました。

スピッツ/チェリー(バランス調整後)



軽快さと重心の低さを感じさせる良い歌声だと思います。
YOさん的には「前下が入っている気がしない」そうですが、
それはファイターズメソッド修了者特有の感覚といえます。

レッスン中に何度も繰り返しましたが、
ポップスに必要な分はしっかりと入っているので安心して欲しいです。

スピッツ/ロビンソン(ハイトーン挑戦)



1:20~

るぅー【らら】

地声側(前下)に戻ってこられない問題。

YOさんは基礎になる筋群が鍛えられているので、ある程度無理が利く状態です。
その点を十分考慮したうえで、参考にできそうなところは参考にしてみてください。

3:10~

力業で糸口は掴めていますが、ここは難易度が高いです。
後上への移行はスムーズになっているので、そのうち「中間が取れる」ようになるとは思います。

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