レッスン記録003:カペルさん
- CATEGORYレッスン記録
レッスン受講者はカペルさん。身長は181cm。
ピアノの経験により絶対音感があり。
高校の軽音楽部ではボーカルを担当。
好きな歌手
ASKAさん
玉置浩二さん
根本要さん
ボイトレの目標
四方向を使い分けながら、hiB程度までしっかりと発声したい
今回の希望内容
練習の方向性が合っているかを確かめたい
カペルさんは2017年から弊ブログを参考に独学していたそうです。
自分なりの四方向で長期間の独学……ゴクリ。
石の上にも三年とは言いますが、はてさて、
エレファントカシマシ/今宵の月のように(カペルさん)
上手いじゃん!
それでは四方向の確認。
前下……問題なし。やや浅い。
前上……問題なし。強い。
後上……問題なし。
後下……問題なし。
前上と前下が接近していますが許容範囲(個性)です。
mid2音域のバランスはほぼ仕上がっているので「基本はできている」と判断します。
私が伝えた正位置と独学で導き出した四方向に「大きな違いはない」とのことです。
やるやんけ。
基礎練はすっ飛ばして、細かい調整に入ります。
安全地帯/恋の予感(前後のバランス調整)
※門外不出の部分は440Hzのトーンでマスクしています。
0:20~
ここの「かっけー」がカペルさん的に「いまいち抜けてない」。
力強くて良いと思うのですが、前下付近で少し固まっている感じはありますね。
0:30~
前側だけでは耐えられない音域に持っていくと、
1:08~
前上と前下が「柱」になってます。
テノールのオペラ歌手みたいな華やかな響きです。
音抜けを気にするのなら、
後側(後上)にもっと任せてみては?
1:20~
後上→後。
1:24~
それで良し。
mid2G(G4)なら余裕でコントロールできるはずです。
この部分の歌い方はおおむねこれで合ってます。
バランスは一応取れているけど「張り上げの一種」です。
玉置さんご本人も近年は使用を控えているような気がします。
レミオロメン/粉雪(張り上げ抑制)
0:00~
らららい
前下抜けてる→前下入ってる
0:50~
張り上げている方向が正しいため、天然ミックス系のハイトーンに近く、
私が聴いた限りでは「一般人の張り上げ」とは根本的に違っているのですが、
ご本人が「抜いて歌いたい」という希望なので、
お? 高音か?(前上)
俺たちに任せろ!(前上+前下)
ガッキーン!
みたいな状態をどうにか解していきます。
カペルさんは張り上げ歴が10年(?)だそうです。
同じように張り上げ癖のある人は参考にしてみてください。
0:58~
前上を少し抜いてみる(後上に頼る)。
後上方向に一気に傾いたり、前上と絡んだり、
1:45~
後下を強めて全体のバランスをやや後寄りに。
2:55~
下に力が入っている。
たぶん後下の位置がずれている。
正位置を確認・調整。
3:24~
後下方向の支えが確保されて、力みが取れてきています。
カペルさんは後下の感覚を掴んでから日が浅いそうなので、
微妙なズレを知覚するのは難しいかもしれません。
5:45~
6:15~
喉が上がっている → 下側意識
張り上げ癖の主要因は「前上」かと思われます。
その手綱を握る「後下」はこれから成長(顕在化)していくでしょう。
自主練中の歌声に「違和感」を覚えたら、
四方向を「落ち着いて」確認してください。
スターダストレビュー/夢伝説(脱力意識)
0:05~
リラックス、あくびの意識。
高音曲、というイメージで歌わないこと。
脱力の基本です。
0:21~
力を抜きすぎると不安定になります。
歌に必要な緊張(この場合は下方向)は維持しなければなりません。
無駄な力を入れない≒脱力。
0:38~
たん を たうー と圧している。
たあん と 優しく閉じてください。
1:10~
【だあー】いち
【とおー】きー
このケースでは後上に頼って(流して)ください。
1:55~
前上注意。
ファルセットでは問題ないので、
力加減さえ掴めたら何とかなりそうです。
3:05~
力の入れどころ(抜きどころ)に注意。
3:30~4:17
良いバランス。
【とぉっ!】
癖なのですぐには抜けないと思いますが、
喉が一気に上がっちゃうので注意してください。
自主練中は少し低めのキーで歌ってみると良いでしょう。
CHAGE and ASKA/LOVE SONG(後下調整)
0:00~
鼻声にも色々ありますが、
ASKAさんの発声法は少し特殊です。
中期以降は特に「後下」の働きが重要になります。
1:10~
好きこそものの上手なれ、でしょうか、
慣れない歌い方(伸展過程)のはずなのに、
カペルさんの歌声はなかなか様になっているように聴こえます。
2:10~
後下が抜けた(へたれた)。
2:13~
後下から入って前下を掴んで前上まで伸びていく。
ぬわあああん、と粘りつくように。
2:25~
そう。
後ろから「ぶぉん!」っていく感じです。
2:55~
張り上げ“癖”とは違う。
響きの質量感や音割れの方向が変わっています。
後下の経験値が上がるほど、それっぽく歌えるようになる。
張り上げの抑制にも繋がり、全体的なクオリティが上がる。
カペルさんがASKAさんに寄せていくメリットは大きいと感じます。
関連記事:「個人レッスン」
関連記事:「グループレッスン」
ピアノの経験により絶対音感があり。
高校の軽音楽部ではボーカルを担当。
好きな歌手
ASKAさん
玉置浩二さん
根本要さん
ボイトレの目標
四方向を使い分けながら、hiB程度までしっかりと発声したい
今回の希望内容
練習の方向性が合っているかを確かめたい
自分なりの四方向で長期間の独学……ゴクリ。
石の上にも三年とは言いますが、はてさて、
エレファントカシマシ/今宵の月のように(カペルさん)
上手いじゃん!
それでは四方向の確認。
前下……問題なし。やや浅い。
前上……問題なし。強い。
後上……問題なし。
後下……問題なし。
前上と前下が接近していますが許容範囲(個性)です。
mid2音域のバランスはほぼ仕上がっているので「基本はできている」と判断します。
私が伝えた正位置と独学で導き出した四方向に「大きな違いはない」とのことです。
やるやんけ。
基礎練はすっ飛ばして、細かい調整に入ります。
安全地帯/恋の予感(前後のバランス調整)
※門外不出の部分は440Hzのトーンでマスクしています。
0:20~
ここの「かっけー」がカペルさん的に「いまいち抜けてない」。
力強くて良いと思うのですが、前下付近で少し固まっている感じはありますね。
0:30~
前側だけでは耐えられない音域に持っていくと、
1:08~
前上と前下が「柱」になってます。
テノールのオペラ歌手みたいな華やかな響きです。
音抜けを気にするのなら、
後側(後上)にもっと任せてみては?
1:20~
後上→後。
1:24~
それで良し。
mid2G(G4)なら余裕でコントロールできるはずです。
この部分の歌い方はおおむねこれで合ってます。
バランスは一応取れているけど「張り上げの一種」です。
玉置さんご本人も近年は使用を控えているような気がします。
レミオロメン/粉雪(張り上げ抑制)
0:00~
らららい
前下抜けてる→前下入ってる
0:50~
張り上げている方向が正しいため、天然ミックス系のハイトーンに近く、
私が聴いた限りでは「一般人の張り上げ」とは根本的に違っているのですが、
ご本人が「抜いて歌いたい」という希望なので、
お? 高音か?(前上)
俺たちに任せろ!(前上+前下)
ガッキーン!
みたいな状態をどうにか解していきます。
カペルさんは張り上げ歴が10年(?)だそうです。
同じように張り上げ癖のある人は参考にしてみてください。
0:58~
前上を少し抜いてみる(後上に頼る)。
後上方向に一気に傾いたり、前上と絡んだり、
1:45~
後下を強めて全体のバランスをやや後寄りに。
2:55~
下に力が入っている。
たぶん後下の位置がずれている。
正位置を確認・調整。
3:24~
後下方向の支えが確保されて、力みが取れてきています。
カペルさんは後下の感覚を掴んでから日が浅いそうなので、
微妙なズレを知覚するのは難しいかもしれません。
5:45~
6:15~
喉が上がっている → 下側意識
張り上げ癖の主要因は「前上」かと思われます。
その手綱を握る「後下」はこれから成長(顕在化)していくでしょう。
自主練中の歌声に「違和感」を覚えたら、
四方向を「落ち着いて」確認してください。
スターダストレビュー/夢伝説(脱力意識)
0:05~
リラックス、あくびの意識。
高音曲、というイメージで歌わないこと。
脱力の基本です。
0:21~
力を抜きすぎると不安定になります。
歌に必要な緊張(この場合は下方向)は維持しなければなりません。
無駄な力を入れない≒脱力。
0:38~
たん を たうー と圧している。
たあん と 優しく閉じてください。
1:10~
【だあー】いち
【とおー】きー
このケースでは後上に頼って(流して)ください。
1:55~
前上注意。
ファルセットでは問題ないので、
力加減さえ掴めたら何とかなりそうです。
3:05~
力の入れどころ(抜きどころ)に注意。
3:30~4:17
良いバランス。
【とぉっ!】
癖なのですぐには抜けないと思いますが、
喉が一気に上がっちゃうので注意してください。
自主練中は少し低めのキーで歌ってみると良いでしょう。
CHAGE and ASKA/LOVE SONG(後下調整)
0:00~
鼻声にも色々ありますが、
ASKAさんの発声法は少し特殊です。
中期以降は特に「後下」の働きが重要になります。
1:10~
好きこそものの上手なれ、でしょうか、
慣れない歌い方(伸展過程)のはずなのに、
カペルさんの歌声はなかなか様になっているように聴こえます。
2:10~
後下が抜けた(へたれた)。
2:13~
後下から入って前下を掴んで前上まで伸びていく。
ぬわあああん、と粘りつくように。
2:25~
そう。
後ろから「ぶぉん!」っていく感じです。
2:55~
張り上げ“癖”とは違う。
響きの質量感や音割れの方向が変わっています。
後下の経験値が上がるほど、それっぽく歌えるようになる。
張り上げの抑制にも繋がり、全体的なクオリティが上がる。
カペルさんがASKAさんに寄せていくメリットは大きいと感じます。
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