発声法分析:ウォルピスカーター

歌い手のウォルピスカーターさん。
神奈川県川崎市のご出身。身長は174cm。
高校では軽音楽部に所属していたそうです。



中性的を通り越して、ほとんど女性のような歌声。
地声が高めだと思いますが、声帯の使い方も女性的に聴こえます。

強いのは後下と後上。
バランスは前上⇔後下⇔後上。

1:47~

おおむね後下優位。

1:55~

ハイトーンでは後下がさらに強くなって、そのまま後上に張り上げている。

自分に【なぁー】るぅのぉー

真ん中にバリッといきそうで、ここは少し怖いけど、
男とか女とか関係なしに、この歌い方で大きく破綻しないのはすごいです。

前側の関与(男成分)が必要最低限なので、上手く難を逃れているという印象ですが、
この限度を見極めるためには、何度も「痛い目」に合ってきたことでしょう。

才能と気骨に溢れる求道者。

ウィルピスさんに憧れている人は、
その特異性と危険性をしっかりと認識した上で覚悟を決めてください。

張り上げで喉を痛めたからといって、ウォルピスさんに近づいているわけでないですが、
伸展系のファルセットが出せなくなった場合は「方向性が大体合っている」と思われます。

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