下手くそって言われたら

歌の上手い人に対して「下手くそ」なんて言う人はあまりいません。
そんな変わった人が何人も同時に現われるなんてケースも稀だと思います。
まあ好みの問題もありますし、実際のところはよくわからないのですが……。
そもそも「上手」か「下手」かは他人が決めることでもありますしね。
“簡単な童謡”を“生声”で“素直”に歌ってみてください。
録音を聞き返してみて「あれ?」って思ったその時は……。
潔く認めましょう。あなたは下手くそです。

「あー、俺は下手くそだったのか……」

こんな感じであっさりと基本からやり直す人なら問題はありません。

「どうせ俺なんて下手くそだから……」

そんな感じで自虐しつつも、心の奥底では「実はそう思っていない」人が問題です。
こういう人は基本をおろそかにしたまま、「音域拡張」なんてやり始めたりします。
音域自慢とかやったことないですか? それこそ下手くその特徴です。
他にも「下手くそ」と自覚しているはずなのに、難しい曲に挑戦してみたり、歌の上手い人の“上辺ばかり”を真似したがります。
悪い発声のままゴテゴテと質の悪い技術を身につけて、「下手じゃないよ?」という慰めが欲しいのでしょうか。
その果てしない旅路は、断言しますが不毛です。
あなたに必要なのは「強化」ではなく「改善」です。

あなたは「下手くそ」なんだから「下手くそ」と言われて当然です。
まずは基礎を固めてください。他人の評価では揺らぐことのないしっかりとした基礎を。
見返したいという気持ちも悪くはないですが、それが強すぎると歌に悪影響が出ます。
順調に上達していけば「動機」なんて途中から忘れます。
下手くそなりに歌うこと、練習自体が楽しくなるからです。

こんなことを誰かに言われたら、過去の私は時間を無駄にすることもなかったと思います。
……ただ、内心ではめちゃくちゃ反発したでしょうけどね。
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