レッスン記録007:太郎さん
- CATEGORYレッスン記録
レッスン受講者は太郎さん。身長は173cm。
弊ブログを知ってから一か月ほどだそうです。
好きな歌手
上杉昇さん
稲葉浩志さん
藤原聡さん
ブルーノ・マーズさん
ボイトレの目標
高音発声時に喉締めになるところ
換声点が目立つところを直したい
今回の希望内容
練習の方向性が合っているかを確かめたい
WANDS/世界が終るまでは…(太郎さん)
メロ(低中音域)はバランス良く発声できており、上杉さんらしい雰囲気が出せています。
だからこそ、サビとの落差が気になるところではあります。
後下が強そうなタイプなのですが、
ミドル音域に入るたびに、前上がヘタレている? 後上に頼っている?
地声寄りのミックスから裏声寄りのミックスへのバランス変化が大きい。
これを「換声点」と呼ぶなら、確かにそうかもしれませんが「好みの問題」とも言えるし、
少なくとも「喉締め」が関与しているようには聴こえません。
後上が優位になっている感覚を「喉締め」と認識しているのかと思いきや、
太郎さんが気にしている「喉締め」はお友達に指摘されたことらしいです。
なんだか辛そう≒喉締め
とは限らないのですが、
そのへんを気にしつつ、
四方向の確認。
前下……問題なし。やや浅い。
前上……問題なし。
後上……やや詰まっている。前上と混同のおそれ。
後下……問題なし。
全体的なバランスは整っている方なので、
問題のミドル音域に焦点を絞っていきます。
WANDS/世界が終るまでは…(前上調整1)
※門外不出の部分は440Hzのトーンでマスクしています。
0:29~
サビに入ったとたん「可愛らしい声」になってしまう。
カッコ良さを維持するために、前上の入れ方を調整……。
というか、ほとんど張り上げの練習ですね。
聴き直してみてどうですか?
自分で思っているよりは「全然張り上げてない」ように感じませんか?
ハードなレッスンに聴こえるかもしれませんが、
喉の状態確認は小まめに行い、休憩も適宜入れています。
2:50~
裏声(後側)に寄っているだけで、やはり喉は締まっていないし、
発声状態としては特に問題はありません。
太郎さんの好み的にもっと地声に寄せたいということなので、
前側(特に前上)を叩き起こしているわけです。
しかし、これが、
なかなか起きてはくれません。
3:35~
起きたかな?
と思ったら、後上方向に倒れちゃいます。
いく【せーん】
この曲の最高音ではありませんが、
ここで後上に取られやすい、太郎さんの「鬼門」です。
そういう癖としか言い様がないので、
自主練中は気をつけてください。
4:45~
ちょっと良い感じ。
5:10~
裏声系問題なし。
5:30~
地声系も限定して使うと強いくらいなのに、
引っ張り合うと裏声系に負けてしまう。
うーん……どうしたものか。
地道に半音ずつ積み上げるべきなのか。
でもなんか、もったいないような気がする。
WANDS/世界が終るまでは…(前上調整2)
0:17~
良い感じ。
0:48~
ちょっと良い感じ。
他は後上に取られてます。
よく聴き比べてください。
0:58~
あ、いけそう。
徐々に前上が粘れるようになっています。
不自然なブレス箇所も減っています。
WANDS/世界が終るまでは…(全体調整)
0:10~
メロから少し軽めに歌ってみる。
どちらも良いバランスなので、
太郎さんの好みを優先して大丈夫だと思います。
1:25~
良し!
3:30~
まあ、良し。
今日はこのへんにしておこうか、
と休憩・雑談していると、
数年前のこと、
太郎さんはネット掲示板に音源を上げて、
親切な人に張り上げだと指摘されちゃって、
声量を抑える(コントロール)ためには、
張り上げはやめないと……。
高音では後に引かないと……。
はい。
ミドル音域で後側(後上)に負ける原因が判明。
数年間、張り上げ発声を避けていたため、
男らしいハイトーンやロックで用いるべき「地声系の筋肉群」が弱気になっている。
太郎さんは元野球部で、張り上げれば高音なんてガンガン出せていたそうです。
ああ、
もったいない。
過去記事で書いていたと思います。
張り上げでしか歌えないのは問題ですが、
張り上げられないのは問題外です。
まあ、その当時の音源を私は聴いていないので、
問題のある危険な張り上げだったのかもしれませんけどね。
世界が終るまでは → Pretender(張り上げ促進)
0:58~
普通に出てるやん。
しかも全然張り上げじゃない。
Official髭男dism/Pretender(張り上げ促進)
よく聴き比べてください。
私と比べれば張り上げ感が足りません。
太郎さんの歌い方は原曲っぽい「小綺麗」な感じになっています。
ちなみに私の歌い方は「張り上げニュアンス」です。
ネット掲示板では「張り上げ過ぎ」って判定喰らうかもですが。
WANDS/世界が終るまでは…(呼気調整)
張り上げの感覚は残しつつも、適切な呼気量(圧)を探っていく。
声量をコントロールしたいなら、こういった方向性で練習をすべきだったかもしれませんね。
地声感とか張り上げ感とか喉締め感とか、
結局のところ個人的な感想(感覚)に過ぎないので、
自分が歌っていてどんな感じなのか、
自分で聴いたときにどう思うのか、
他人の声は他人の声です。
しょせん他人事なので、
自分の感覚を大切にしましょう。
関連記事:「個人レッスン」
関連記事:「グループレッスン」
弊ブログを知ってから一か月ほどだそうです。
好きな歌手
上杉昇さん
稲葉浩志さん
藤原聡さん
ブルーノ・マーズさん
ボイトレの目標
高音発声時に喉締めになるところ
換声点が目立つところを直したい
今回の希望内容
練習の方向性が合っているかを確かめたい
メロ(低中音域)はバランス良く発声できており、上杉さんらしい雰囲気が出せています。
だからこそ、サビとの落差が気になるところではあります。
後下が強そうなタイプなのですが、
ミドル音域に入るたびに、前上がヘタレている? 後上に頼っている?
地声寄りのミックスから裏声寄りのミックスへのバランス変化が大きい。
これを「換声点」と呼ぶなら、確かにそうかもしれませんが「好みの問題」とも言えるし、
少なくとも「喉締め」が関与しているようには聴こえません。
後上が優位になっている感覚を「喉締め」と認識しているのかと思いきや、
太郎さんが気にしている「喉締め」はお友達に指摘されたことらしいです。
なんだか辛そう≒喉締め
とは限らないのですが、
そのへんを気にしつつ、
四方向の確認。
前下……問題なし。やや浅い。
前上……問題なし。
後上……やや詰まっている。前上と混同のおそれ。
後下……問題なし。
全体的なバランスは整っている方なので、
問題のミドル音域に焦点を絞っていきます。
WANDS/世界が終るまでは…(前上調整1)
※門外不出の部分は440Hzのトーンでマスクしています。
0:29~
サビに入ったとたん「可愛らしい声」になってしまう。
カッコ良さを維持するために、前上の入れ方を調整……。
というか、ほとんど張り上げの練習ですね。
聴き直してみてどうですか?
自分で思っているよりは「全然張り上げてない」ように感じませんか?
ハードなレッスンに聴こえるかもしれませんが、
喉の状態確認は小まめに行い、休憩も適宜入れています。
2:50~
裏声(後側)に寄っているだけで、やはり喉は締まっていないし、
発声状態としては特に問題はありません。
太郎さんの好み的にもっと地声に寄せたいということなので、
前側(特に前上)を叩き起こしているわけです。
しかし、これが、
なかなか起きてはくれません。
3:35~
起きたかな?
と思ったら、後上方向に倒れちゃいます。
いく【せーん】
この曲の最高音ではありませんが、
ここで後上に取られやすい、太郎さんの「鬼門」です。
そういう癖としか言い様がないので、
自主練中は気をつけてください。
4:45~
ちょっと良い感じ。
5:10~
裏声系問題なし。
5:30~
地声系も限定して使うと強いくらいなのに、
引っ張り合うと裏声系に負けてしまう。
うーん……どうしたものか。
地道に半音ずつ積み上げるべきなのか。
でもなんか、もったいないような気がする。
WANDS/世界が終るまでは…(前上調整2)
0:17~
良い感じ。
0:48~
ちょっと良い感じ。
他は後上に取られてます。
よく聴き比べてください。
0:58~
あ、いけそう。
徐々に前上が粘れるようになっています。
不自然なブレス箇所も減っています。
WANDS/世界が終るまでは…(全体調整)
0:10~
メロから少し軽めに歌ってみる。
どちらも良いバランスなので、
太郎さんの好みを優先して大丈夫だと思います。
1:25~
良し!
3:30~
まあ、良し。
今日はこのへんにしておこうか、
と休憩・雑談していると、
数年前のこと、
太郎さんはネット掲示板に音源を上げて、
親切な人に張り上げだと指摘されちゃって、
声量を抑える(コントロール)ためには、
張り上げはやめないと……。
高音では後に引かないと……。
はい。
ミドル音域で後側(後上)に負ける原因が判明。
数年間、張り上げ発声を避けていたため、
男らしいハイトーンやロックで用いるべき「地声系の筋肉群」が弱気になっている。
太郎さんは元野球部で、張り上げれば高音なんてガンガン出せていたそうです。
ああ、
もったいない。
過去記事で書いていたと思います。
張り上げでしか歌えないのは問題ですが、
張り上げられないのは問題外です。
まあ、その当時の音源を私は聴いていないので、
問題のある危険な張り上げだったのかもしれませんけどね。
世界が終るまでは → Pretender(張り上げ促進)
0:58~
普通に出てるやん。
しかも全然張り上げじゃない。
Official髭男dism/Pretender(張り上げ促進)
よく聴き比べてください。
私と比べれば張り上げ感が足りません。
太郎さんの歌い方は原曲っぽい「小綺麗」な感じになっています。
ちなみに私の歌い方は「張り上げニュアンス」です。
ネット掲示板では「張り上げ過ぎ」って判定喰らうかもですが。
WANDS/世界が終るまでは…(呼気調整)
張り上げの感覚は残しつつも、適切な呼気量(圧)を探っていく。
声量をコントロールしたいなら、こういった方向性で練習をすべきだったかもしれませんね。
地声感とか張り上げ感とか喉締め感とか、
結局のところ個人的な感想(感覚)に過ぎないので、
自分が歌っていてどんな感じなのか、
自分で聴いたときにどう思うのか、
他人の声は他人の声です。
しょせん他人事なので、
自分の感覚を大切にしましょう。
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