発声法分析:長屋晴子(緑黄色社会)

緑黄色社会のギター・ボーカル担当、長屋晴子さん。
愛知県のご出身。身長は161cm。
楽曲の多くは長屋さんが作詞作曲されているそうです。



女性らしい輝きと男性的な芯の太さが両立している歌声。
ヨルシカのsuisさんをロック寄りにした感じ?

強いのは後下と前上。
しゃべり声から後下が優位。

バランスは前上(+下)⇔後下。
補助の「下」は後下と拮抗状態でもあるし協力状態でもある。

0:25~

今なんじゃ【なぁい!】

下が強めに入っている。
張り下げ的なニュアンスだと思います。

そこ以外は基本後下が優位。

0:33~

ぼぉーくも

ファルセットは下方向に聴こえます。
ブレスアウトも含めてsuisさんと似た雰囲気を感じます。

0:38~

なりたいの【さぁあ】

前上⇔後下でしっかりと拮抗させつつ、
さらに前下寄りの下を足していく。
響きの強い部分が下から後下に流れている。

自分の型がしっかりとしているように感じます。
冒頭の数フレーズを聴いただけで「安定感〇」をつけたくなるくらいです。

0:55~

前上⇔後下。

どっちが優位(やや前上?)ってこともなさそうですが、前上も後下も相当強い。
斜め45°を保ちつつ、ギリギリと引っ張り合っている感じ。

1:10~

このへんは前も強めに入ってる。

1:20~

だったよぅ【にぃい】

後下に力は残しつつも、一部を下付近までスライドさせていく。
ここはこういう歌詞だから「こう動いているだけ」で、
たぶん細かい部分まで自由に動かせるのだと思います。

サビは後下優位。安定感◎。
前上に砲身を向けた重戦車の如き安定感。

1:33~

ファルセットは下方向を選んでいるというよりも、
発声筋群の稼働率が高いので、引き代がここしかないって感じかも。

握って【いる】

ちょっと声がぶれてる。
後上に行きかけて、後下に引き戻された?

いったいぜん【とわぁーい】

後下優位のまま、さらに後下に踏み込む感じ。
いきものがかりの吉岡聖恵さんっぽい。

2:48~

前上(+前)⇔後。

比較的上側に頼っている。

3:07~

このへんちょっと癖声ですが、
下(少しのズレ)が良い仕事していると思います。
安定してるだけじゃ、聴いててつまんないんで。

3:18~

ドラマティックに歌い上げている。
このへんはMISIAさんっぽいニュアンスも感じます。

発声も素晴らしいのですが、
単純に「めちゃくちゃ歌が上手い」ってことですね。

3:40~

【あ゛】ずけて

hiC#(C#5)。

前上(前)を一瞬だけ強めて、
最高音を「ガッ」と前に押し出す感じ。

前上も後下も海外のロック歌手並みに強くないとサマにならないはずなので、
日本の女性歌手でこれができる人は少ないと思います。
関連記事