レッスン記録012:タカハシさん

レッスン受講者はタカハシさん。身長は170cm。

読者歴半年以上。四筋確認用音源ご購入済み。
低めの曲を探していたら、古いアニソンや昭和歌謡に詳しくなったそうです。

好きな歌手

藤巻亮太さん
福山雅治さん
平沢進さん
大石昌良さん
THE ALFEEさん
AKINOさん
ClariSさん
angelaさん

ボイトレの目標

好きな曲を歌いたい
高い声を出したい

今回の希望内容

基礎からしっかりやりたい
段取り間違えて、
先に四方向の確認をやっちゃいました。

前下……問題なし。
前上……やや重い。
後上……やや詰まっている。
後下……引っかかる(前上の一部が混同している可能性)。

後下の引っかかりはノイズで現れるので、
その音を避けていけば徐々にクリアになっていくと思います。
ミドル系とヘッド系の拮抗・伸展チェックは問題なし。

・数年前まで裏声が出せなかった
・youtubeのボイトレ動画(鼻に響かせる系)は参考にならなかった
・鼻声っぽい歌声はあまり好きではない(避けてきた)

尾崎紀世彦/また逢う日まで(タカハシさん)



ドアをしーめー【てぇー】

mid2C#(C#4)。

適度に明るくてどっしりとした歌声。
後下優位のバランスで前上(+前下)と釣り合っています。
タカハシさん的には「アカペラで歌うのに緊張しすぎて前下や後下を意識できなかった」とのこと。

下側の意識が強すぎて高音が出ないパターンかもしれません。


尾崎紀世彦/また逢う日まで その1



※門外不出の部分は440Hzのトーンでマスクしています。

0:00~

伸展練習。

0:18~

私の声の低音成分を引きずられて、
目標音高が下がっているみたいです。

0:30~

お、ちょっと上に上がりそうな雰囲気。

タカハシさん「上にすっ飛んで行ったような気がするんですけど……」

大丈夫。
全然下にいます。地下室に立てこもっています。
もっと上(前上)へ。もっと軽く。

0:40~

【しぃー】

mid2D#(D#4)。

まだまだ伸びしろはたっぷり。

0:56~

mid2E(E#4)。

1:08~

mid2F#(F#4)。
原曲キーに到達。

試しに私が原曲キーで歌うと……。

1:17~

mid2D(D4)。

声よりも響きを聴いている。
耳が良すぎる弊害(?)とも言えます。

1:35~

mid2F(F4)。

良い感じに引っ張れています。

頑張って伸展した声+自分の歌いやすい音域



冒頭の歌声とくっつけると変化がわかりやすいと思います。
歌詞を間違えた人みたいになっててちょっと面白いですね。

歌い方が馴染んでくれば“耳”も一緒に持ち上がるケースがほとんどなので、
伸展感覚を養うことに集中していきます。

尾崎紀世彦/また逢う日まで その2



1:17~

mid2F#(F#4)。

タカハシさん「鼻の奥が響いた」

その感覚を忘れずに。

1:22~

もっと優しく。もっと軽く。もっと鼻へ。
直前で抑えているからこそ、強さ(重さ)が際立つ。

下側を「ここぞ」の場面で使う練習。

1:50~

素晴らしい!

けど、
若いもんがF#程度で満足してちゃいかんってことで。

レミオロメン/粉雪



0:00~

上(前上)の方を意識して軽く歌ってみる。
適度に重さも残っていて、良い声だと思います。

0:39~

こなぁー

mid2F。
あと4つを詰めていきます。

0:54~

mid2F#。

1:19~

mid2G。

1:22~

hiBをhiAだと思わせる作戦……。

失敗。

後側の正位置を確認・調整して、裏声の要素を多めにして、
いわゆる裏声アプローチを試みると、

1:33~

hiA# → hiB

いきなり出た。
音色は気に入らないかもしれないけど、素性は悪くないので、
今までとの「中間」を狙っていけば良い声になっていくはず……?

1:46~

あ、これはちょっちヤバいかも……。
高い音は出るようにはなったけど……。

地声で頑張ってきた人には禁断のスパイス。

これが裏声アプローチの罠!

耳を澄まして聴いてみてください。

1:48~

あ……え?

みたいな私の戸惑いが録音されています。

2:04~

「もうちょっと下側を意識した方がいいかなぁ?」

みたいな感じで、さりげなく地声アプローチに戻りました。

2:18~

一か八か。
hiCをhiAだと思わせる作戦……。

お!
hiAまで届いてるし、前下も残ってる。
途中ヒヤリとしましたが、裏声アプローチを経て結果オーライです。

2:26~

Gまでならしっかり出せてます。
前下掴んで前上へ、くらいの意識が合ってるっぽいです。

2:46~

hiA!

すごい!

けど、

タカハシさん「こんなに上擦っちゃっていいのかな?」

短時間で半オクターブ以上も音域が上がっているので、上擦って聴こえるのは当然です。
初めから良い感じの声は出ない、初回でこれは上出来、みたいな話をしたのですが……。

2:50~

自分で試行錯誤して、納得のいく声を探している。
その心意気や良し。

タカハシさん「嘘みたいに高い声が出ます!」

嘘みたいに出るようになった声は、嘘みたいに出なくもなるんですよ。

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