発声法分析:村下孝蔵

シンガーソングライターの村下孝蔵さん。
熊本県水俣市のご出身。小学時代にロカビリーに熱中。
中学時代から平泳ぎの競泳選手として活躍したそうです。



実直さや誠実さが伝わる、シリアス寄りの歌声。
初期のASKAさんや槇原敬之さんと似た雰囲気があります。

強いのは後下と前上と前下。
バランスは前上(+前下)⇔後下(+後上)。

0:15~

後下の根が深く、響きの強い位置は前から浅い前下周辺。
クリアで優しげな歌声だけど、独特の重さ(深刻さ)を感じられるはずです。

0:28~

浅い前上と浅い前下が、奪い合うように譲り合っている。

うーん……。聴き取り難易度が高いので、耳が育っていないと脳が混乱するかも。
浅い前上⇔後下、みたいに決めつけて聴くと安心できるかもしれません(厳密には違うけど)。

0:45~

おーさーげー【がーみにー】はー

後上。綺麗なファルセットですね。

か【あ】ざ【あ】り

かとざが後下にがっちりと繋がれてる感じ。

かーざーりー

こんな感じで平坦に歌ってる人は根無し草(下がない)状態。

0:58~

に【んぎょう】はー

後下→後。

1:03~

しぃりぃませんー

やや前下優位。

1:08~

前上⇔前下⇔後下(+後上)。

一聴するとソフトな音色ですが、
強い拮抗(せめぎ合い)を保ったままパワフルに歌い上げています。

し【らぬ】あ【どけない】

最高音mid2G(G4)。ここで後上の補助が(比較的)強めに入ってます。
ちょっと艶っぽい歌声になりますね。
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